アナリストMing-Chi Kuoさんのブログ記事によると、Appleのサプライチェーン関係者が「iPhone SE 4の生産がキャンセルされた」と伝えているようです。
iPhone SE 4は当初、2023年の春に登場すると言われていました。その後、直近の情報では2024年に発売延期されたと伝えられていました。
2022年の年初の時点では、噂通りに開発が進んでいて2023年には発売される予定だったとみられますが、2022年の3月から世界情勢が一変したことやエネルギー価格や物価の高騰もあって、廉価モデルの発売計画が見直されたとみられます。
2024年に発売されるiPhone SE 4には、Appleが独自に開発したモデムチップが初搭載される予定でした。しかし、iPhone SE 4の発売中止により、その計画も見直されることになります。これにより、iPhoneのモデムチップを独占供給するサプライチェーンとしてQualcommが2024年も君臨する可能性が高いと、Ming-Chi Kuoさんは予想しています。
当初の計画通りであれば、2024年モデルのiPhone SE 4に初搭載されたAppleのモデムチップは、秋に登場するiPhone 16シリーズにも搭載される予定でした。
iPhone SE 4が開発中止になったからといって、iPhone 16シリーズのモデムがApple製ではなくなるという予想も少し飛躍しすぎな感じもしますけど、とにもかくにも、iPhone SE 4は2024年も発売されないということで、それが一番大きなニュースとなります。
iPhone SE 4はiPhone XRベースになるという時点で、ちょっとヤバげな雰囲気を醸し出していたので、今回の発売中止の判断は、もしかすると英断となるかもしれませんが。Appleも世界的なリセッション(景気後退)を耐えるために、売れないモデルはどんどん切り捨てて身軽にしていっているのかなと思います。
正直、いまさらiPhone XRベースはキツイですしね。いくら廉価版とはいっても。
どうせならiPhone 12 miniか13 miniベースでたのまい。
- Source 郭明錤 (Ming-Chi Kuo)