(image: iFixit)
新しく発売されたM3 MacBook Airは、分解する工程がかなり簡単になっているようです。
iFixitが公開したM3 MacBook Airの分解動画によると、裏蓋を開けるのに必要な工具はトルクスドライバーとヘラのみ。裏蓋にある4本のネジを外して、ヘラで隙間をあけるだけで中身へのアクセスが可能になります。
(image: iFixit)
15インチと13インチのどちらも構造は同じ。
裏蓋を開けるだけで、バッテリーパックなどに直接アクセスすることができます。パーツ類はバッテリーパック、トラックパッド、ロジックボード、各種ポート、Touch IDキー、スピーカーユニットなど完全にモジュール化されているので交換も簡単になっています。
(image: iFixit)
Apple製品の分解で鬼門とされている粘着テープに関しては、バッテリーパックのみに使用されています。その他のパーツはネジどめになっているだけなので、ネジとコネクタを外すだけで交換可能です。
一時期のApple製品と比べると、パーツの交換修理がさらに簡単になっています。
例えば、バッテリーパックの交換作業なら、裏蓋のネジを外してヘラで開いて、バッテリーパックのコネクタを外して粘着テープを引き抜きバッテリーパックを取り外し、新しいバッテリーパックを取り付けるだけです。
作業に専門的な技術は必要ありません。
基本的にバッテリーパックの交換が考慮されていない設計だった頃のApple製品は「バッテリーが劣化してくると買い替え時期」ということから、製品寿命は長くて数年と考えられてきましたが、ここ最近はユーザー保護や環境への配慮などから、分解修理のしやすさを考慮した設計に変わってきたことがわかります。
MacBook Airのバッテリーがヘタったら自分で交換するという選択肢も、今後はそれほど珍しいことじゃなくなりそうですね。