なかなかの旧機種ながらiOS 8のインストールが可能な「iPhone 4S」ですが、今のところはiOS 7.1.xで運用するのが堅実なようです。
Ars Technicaのレポートによると、やはりスペック不足による動作の遅延や、画面サイズの小ささからくる使い勝手の悪さがあるとのこと。
ベンチマーク上ではiOS 7.1.xの頃よりも良い数値が出るようですが、実際の動作速度は上記の通り。まれに、アプリのアニメーションエフェクト時に酷く遅延することがあるなど、モッサリ感が増すことも報告されています。
画面サイズについては、iOS 8自体が16:9のRetinaディスプレイを想定して設計されていることもあり、3:2のiPhone 4Sの画面だと、やはり使い勝手がイマイチなようです。
一例としては、メール作成時に画面の8割がキーボードで覆われるというものがあります。iOS 7の時は画面全体が作成画面で表示されていたのが、iOS 8になって下にずれる形で表示されることになったのが原因のようです。
- iPhone 4S:3.5インチ / 画面比率3:2 / 960x640
- iPhone 5/5S:4インチ / 画面比率16:9 / 1136x640
- iPhone 6:4.7インチ / 画面比率16:9 / 1134x750
- iPhone 6 Plus:5.5インチ / 画面比率16:9 / 1920x1080
また、使えない機能が多くある(TouchIDが無い、LTEが使えない、Wi-Fi / Bluetoothなども規格が古くスピードが遅い、AirDropが使えない等)ことから、わざわざiOS 8にアップデートするメリットが薄いという理由も大きいです。
iOS 7と同じく、IOS 8でも今後のアップデートで安定した動作ができるバージョンがリリースされれることも考えられるので、iOS 8へのアップデートを検討しているiPhone 4Sユーザーの方は、もう暫く待ったほうがいいかもしれません。
- Source Ars Technica