Appleが、古いiPhoneのパフォーマンスを意図的に低下させていた問題について、公式サイトにお詫び文を掲載しています。
「iOS 10.2.1」より、iPhone 6 / iPhone 6 Plus / iPhone 6s / iPhone 6s Plus / iPhone SEを対象にパフォーマンスを低下させる機能を実装し、さらに「iOS 11.2」からはiPhone 7とiPhone 7 Plusも対象機種にしたこと。劣化したバッテリーを新品に交換するとパフォーマンスは従来通りに戻るということを公式文書で認めた上で、今後の対策についても明らかにしました。
パフォーマンスを低下させる機能を実装した理由については、バッテリーの劣化による予期しないシャットダウンを防止するためとバッテリー駆動時間を延長するためで、あくまでユーザーのことを考えての配慮だといいます。
これまでiPhone 6 PlusやiPhone 6s Plusの報告が無かったのは、ただ単にバッテリー容量が大きい為で、機能自体は実装されていたんですね。
今後の対応については?
- 2018年1月下旬〜12月までの期間中、iPhone 6以降の機種のバッテリー交換費用を79ドルから29ドルに値下げする。
- 2018年初頭のiOSアップデートにより、iPhoneのバッテリー状態を把握できる機能を実装する。
保証対象外のiPhoneのバッテリー交換費用は、日本のAppleでは一律8,800円となっていますから、3,200円あたりでしょうか?
だとしたら、サードパーティの業者で交換してもらうよりも安いので、古くなったiPhoneをリフレッシュするにはもってこいかもしれませんね。バッテリーパックも純正品でしょうし。
Appleが珍しく今回のような神対応をとった背景には、巨額の集団訴訟があります。
どれだけ巨額かというと・・・損害賠償として9900億ドル(111.6兆円)!!が請求されています。
この他にも1億ドルなど複数の訴訟も起こされていて、さすがのAppleもちょっとビビっているみたい。
訴訟社会もたまには役に立つもんだ。
- Source Apple
- Source Patently Apple