Tech Insightsが、「iPhone XS Max」の分解レポートをブログにアップ。
この記事では、ロジックボードの詳細を解説している他、製造コストについても言及しています。
まずは「iPhone XS Max」のロジックボードからみていきましょう。
表側には、7nmプロセスのA12 Bionicチップ、パワーマネジメントIC、オーディオアンプなどが取り付けられています。A12 Bionicチップには、Micron製の4GB LPDDR4 RAMが内蔵されています。
裏側には、256GBのNANDフラッシュ(SanDisk製)があります。
「iPhone XS Max」の心臓部分はこのロジックボードの裏表に集約されており、SIMカードスロット、GPS、NFC、Wi-Fi / Bluetoothモジュールなどのチップはもう1枚のボードに取り付けられています。
iPhone XS Maxの製造コストはおいくら万円?
分解してパーツを調べることで、おおよその製造コストを算出することができます。製造コストはそれぞれのパーツの価格に加えて、組み立てにかかるコストの合計になります。
Tech Insightsの試算によると、「iPhone XS Max」の製造コストは443ドル。
旧モデルの「iPhone X」は395.44ドルなので、それよりも47.56ドル高いことになります。
パーツで最もコストがかかっているのが、有機ELディスプレイで80.5ドル。
次にA12 Bionicチップなどを含むプロセッサー類が72ドル、外装パーツに58ドル、RAMが64.5ドル、カメラモジュールが44ドルと続きます。
我々一般のユーザーが気にすることが多いバッテリーについては、かなり安くてたったの9ドル。
外装をもっとチープにすればスペックを落とさずに製造コストだけを下げて、販売価格も下げることが可能でしょうが、こういうハイエンドモデルっていうかフラッグシップモデルの場合は、多少高くても高級感がある方が売れるので、「iPhone XS Max」のように外装パーツにコストをかけるのは大正解でしょうね。
- Source Tech Insights