動画編集ソフトの「Davinci Resolve 16」で書き出した動画で、たまーにブロックノイズが発生する現象があります。
画面が一瞬バグったようになる感じ。
VLCで動画を再生するときに良く発生する現象ですが、QuickTimeで確認しても同じシーンで同じブロックノイズが発生。試しにYouTubeにアップしたところYouTube上でも同じだったので、完全に動画ファイル自体の問題。
「Davinci Resolve」のバージョンは16.1.2。
レンダー設定は、フォーマットmp4、コーデックH.264で書き出し。
解像度1920 x 1080、フレームレート59.94 fps。
プロファイル自動、キーフレーム自動。
ソース動画は、iPhone 11で撮影したH.265動画になります。
ソースの動画ファイルは問題なく再生できて、ブロックノイズの発生もありません。
ただ、「Davinci Resolve」の編集モードのビューでブロックノイズが出ておかしくなることがあります。GPUが熱暴走して処理が追いついていない?
対策方法としては・・・
- ファンコントロールアプリやUSB扇風機などで冷却を促す
- プロファイルをハイにする
- まず低圧縮のApple ProResで書き出して、それを再び読み込んでH.264で書き出す
追記:2023/03/23
プロファイルをハイに、ファンで冷却しつつ書き出し。それでもブロックノイズが出るようなら、Apple ProResで書き出してから再びH.264に圧縮することになります。
Apple ProResを使った動画のデータ転送レート
データ転送レートが高いほど圧縮率は低くなり、その分ファイルサイズは大きくなります。
1920 × 1080, 29.97fpsの場合は、以下のデータ転送レートになります。
- Apple ProRes 422 Proxy:45Mbps
- Apple ProRes 422 LT:102Mbps
- Apple ProRes 422:147Mbps
- Apple ProRes 422 HQ:220Mbps
- Apple ProRes 4444:330Mbps
- Apple ProRes 4444 XQ:500Mbps
ProRes 422、ProRes 422 LTくらいが丁度良さげ?
Mac miniやMacBookファミリーなら、ProRes 422 Proxyでもいいかも。
試しに、短いクリップをProRes 422で書き出し。
チェックしたところ、ブロックノイズは発生しませんでした。
・・・やったか!?
でも、動画を編集してProResで書き出し、それをチェックして問題が無ければDavinciに読み込んでH.264で書き出し、確かに手堅いかもしれませんが、ちょっと時間と手間がかかりすぎる気がします。
お金になるならともかく、しょーもない趣味動画でそこまでする気は起きないですね。
やっぱり、できるだけ編集→圧縮→アップロードの3工程で済ませたい。
原因はH.265じゃないか?
ここで、ちょっと気になったのが、ソース動画のコーデックがH.265なのが原因じゃないか?ということ。
確かに・・・あるかも。
ブロックノイズ自体、GoProで撮影したH.264動画ではあまり発生せず、iPhone 11で撮影したH.265動画では頻繁に発生します。圧縮率の高いコーデックなのでマシンパワーを必要とする、そのため、GPUに負担がかかりブロックノイズが発生してしまう・・・という予想もあながち外れじゃないかも。
H.265はH.264よりも高圧縮なので、ファイルサイズが小さくなり、4K動画の撮影には必須とされていますが、1080p動画の場合はあまり必要性も感じませんし、コーデックの設定をH.264に戻して様子見しようかな。
iOS標準カメラのコーデックを変更するには、設定 > カメラ > フォーマット から。
互換性優先に設定します。
これでどうでしょうか?
時間をかけて書き出した動画でブロックノイズが出るとげんなりしますね。