本日より、開発者向けにリリースされたiOS 15.4ベータ版の新機能として、iPhoneだけでマスク装着時にFace IDを使用することができるようになりました。さらに、追加でメガネ装着にまで対応しています。
マスク着用が常態化した2020年の春頃から、iPhoneユーザーが待ち望んでいたこの機能。2年もの歳月をかけてやっと実装されることになります。
ただし、この機能が使えるのはiPhone 12以降のモデルのみ！
それ以前のFace ID搭載モデルはiOS 15.4にアップデートしても、マスクを装着したままFace IDでロック解除を行う機能は使えません。（一体なぜ・・・）
iOS 15.4でマスク装着時のFace IDに対応！
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 13シリーズ
iOS 15.4でマスク装着時のFace IDに非対応・・・
- iPhone 11シリーズ
- iPhone Xs
- iPhone Xs Max
- iPhone XR
- iPhone X
iPhone 12シリーズと全く同じTrueDepthカメラを搭載しているiPhone 11シリーズで使えないというのは、あまりにも差別化しすぎじゃないか？と思いますけど、Apple的には、性能が頭打ちになっているiPhoneの買い替えを促す要素の1つとして、この機能を盛り込みたいのでしょうか。
非対応モデルでも、Apple Watchを装着することで同様にマスクを装着したままでiPhoneのロックは解除できますが、根本的な解決方法とは言えず、できればFace ID搭載の全モデルで対応してほしかった機能です。さらに言えば、もっと早期に実装してほしかった機能ですよね。
マスクを装着したままFace IDを使う
Face IDのセットアップを再び行います。
マスクを装着したまま行う必要は無く、以前と同じく素の顔でセットアップをやるだけです。
設定 > Face IDとパスコード に新しく「マスク装着時にFace IDを使用」という項目が出現しています。
Face ID は、 顔全体を認識するようにのみ設定されてい る場合に最も正確に機能します。 マスク着用時に Face ID を使用する場合は､ iPhoneはあなたの目の周りの特徴を認識して認証を行うことができます。 マスク着用時に Face ID を使用するには、 iPhone を注視する必要があります。
説明文にもありますが、新しいFace IDは目の周りの特徴で認証するので、マスクの有無は関係ないらしく、セットアップにはマスクを着用する必要はありません。
ガッツリお化粧をしている人向けに、サブでもう1つ顔認証データを追加することもできます。外出用の顔と在宅時の顔の2種類を登録しておきましょう。
さらにメガネの追加も可能です。
目の特徴で認証しているのにメガネを着けてもいいなんて、もはやどこで認証してるんだ？という。
マスクとメガネをしたままFace ID。
ただし、サングラスはダメ。
試してみたところ、通常のFace IDと同じ速度でロック解除ができました。十分実用できます。
これならTouch IDは必要ないかも？
もちろん使えた方がいいですけど、Touch IDの為にiPhoneを買い換えるほどではなくなりましたね。
マスクをしたままFace IDが使えるようになったので、Touch ID待望論も以前より下火になるでしょう。
このマスク装着Face IDの対応モデルについては、2月〜3月中にリリースされるiOS 15.4正式バージョンで拡大されるのか、このままiPhone 12シリーズ以降に限定されるのかは不明です。
