進化に頭打ち感の出てきたスマートフォン。
iPhoneもチップの処理性能は2〜3世代前の機種でも十分なものとなり、カメラ性能の向上やデザインの刷新でしか目新しさをアピールできなくなってきています。
そこで、次の一手として注目されているのが折りたたみ式 iPhone。
でも、一体いつ登場するのでしょうか?
最新の情報では2023年予定だったものが、さらに2年延長されて2025年頃の登場になる可能性が示唆されています。
縦開きタイプが主流になる?
折りたたみ式スマートフォンはまだまだ手探り感のある分野で、横開きでタブレット状にできるタイプから、かつてのガラケーのような縦開きタイプなど複数のバリエーションが登場しています。
折りたたみ式スマートフォンとして初めて登場したのが、SamsungのGalaxy Foldでした。
手帳のように横に折り畳めるタイプで、閉じた状態だと1画面、開くと2画面が使えるようになっています。スマートフォンとタブレットの両方を兼ねることができそうだとして期待されたタイプですが、価格が20万円前後と高価なため、一般のスマートフォンユーザーにはなかなか手が出せず、あまり普及はしていません。
その後、登場したのが縦開きタイプのGalaxy Flipです。
こちらは、日本のガラケーのように上下に折り畳めてコンパクトになり、パカッと開くと普通のスマートフォンとして使えるようになっています。非常に実用的ですね。
価格も10万円前後とGalaxy Foldの半額で、現在のハイエンドスマートフォンと同価格帯。今後主流になるのは、この縦開きタイプでしょう。
折りたたみ式iPhoneは2025年まで登場しない可能性
世界初の折りたたみ式スマートフォンとしてGalaxy Foldが登場した年には、折りたたみ式iPhoneの噂も出ましたが、それから2年ほど経っても未だに発売されていません。Appleが米国特許庁に申請した特許によると、折りたたみ式iPhoneは横開きタイプになるとみられますが、その情報も2年ほど前のものなので、現在開発中のモデルがどのような仕様になっているのかは不明です。
登場時期に関しては、これまでのアナリストの予想では2023年〜2024年とされていましたが、最新の情報では2025年になる可能性があるとされています。
この情報を伝えたDSCCのレポートによると、2021年に出荷された折りたたみ式スマートフォンは798万台。縦開きタイプのGalaxy Z Flip 3が人気で、折りたたみ式スマートフォンの販売台数を牽引し、2020年と比べて254%増と凄まじい成長率になっています。折りたたみ式スマートフォンが着々と定着してきている事がうかがえます。