Apple Storeロシアが一時的に閉鎖されました。
オンラインストアは稼働していますが、商品ページに移動すると「Apple Storeは現在閉鎖されています。」という表示が出て、一切の買い物ができなくなっています。
ウクライナへ侵略を進めるロシアに対する経済制裁の一貫だとみられ、Apple Storeの他、Nikeのオンラインストアもロシア国内でのサービスを一時的に停止しています。
ティム・クックがAppleストアの従業員に送信したメール
一部を抜粋しています。
私たちは、ウクライナと地域全体のチームをサポートするために取り組んでいます。ウクライナでは、すべての従業員と連絡を取り、できる限りの方法で従業員とその家族を支援してきました。
会社として、私たちは追加の行動も取っています。
ロシアでの全ての製品販売を一時停止しました。
ApplePayおよび、その他のサービスは制限されています。
RTNewsとSputnikNewsは、ロシア国外のAppStoreからダウンロードできなくなりました。
ウクライナ国民の安全と予防措置として、ウクライナのApple Mapsで交通事故とライブインシデントの両方の表示を無効にしました。
Nikeのオンラインストアでは、トップページにデカデカと「現在、ナイキはロシアの顧客への商品の配送を保証することはできません。したがって、NIKE.COMとNIKEアプリケーションでの商品の購入は、この地域では一時的に利用できません。最寄りのナイキストアを訪れてください。」という表示。
Appleは、これまでにもApple Payをロシア国内で利用できなくしており、それに続く措置となります。
でも、これって・・・一般市民にだけダメージが出るだけなんじゃ?
しかも、ロシア国内におけるiPhoneのシェアは、実はあまり高くありません。
(image: Statcounter Global Stats)
ロシア国内でのスマートフォンのシェアは、7割がAndroidで、iOSは3割。
メーカー別でみると、Samsungが34%、Xiaomiが26%、Appleは15%、残りはその他となっていて、シェアでは第3位とそれほど多くはありません。今回のApple Storeの閉鎖は、ロシア国民にとっては良いイメージを持たれないので、Appleアンチを生む結果に繋がる懸念があります。Appleにとっても苦肉の策といったところでしょう。
事態が収拾した後のロシア国内で、iPhoneのシェアがどう変わるか?
ちょっと注目かも。
- Source The Verge