iPadOS 16のステージマネージャがM1 iPadでしか動作しない理由に矛盾があった

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IPadOS16 macOS13 StageManager 02

iPadOS 16の新機能「ステージマネージャ」は、アプリのウィンドウサイズを任意に変更して最大8つのアプリを同時起動し、デュアルディスプレイで利用できるようになるという、iPadを最大限に活用できるマルチタスク機能です。

ステージマネージャに対応するモデルは、M1チップを搭載するiPad ProとiPad Air 5のみに限定されていますが、その理由として、メモリ容量ストレージのファイル転送速度が必要な為であるとAppleは答えています。

仕組みとしては、ストレージメモリスワップ(仮想メモリ)に割り当てることで、搭載されているRAM以上にメモリ容量を増やし、最大8つのアプリ同時起動と最大6Kの外部ディスプレイ出力を実現しているとされています。

ところが、Appleの公式サイトの下の方に小さく記載されている注意書きによると、メモリスワップが使えるのは256GBモデルからとなっていて、iPad Air 5の64GBモデルではメモリスワップ機能が使えないことが判明しました。

ストレージ容量が64GBだと、メモリスワップに割り当てる領域が無いことがこの理由だとみられます。

IPadOS16 macOS13 StageManager 03

  • iPad Air 5のストレージ容量:64GB / 256GB
  • iPad Proのストレージ容量:128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB

メモリスワップが使えないのに、ステージマネージャには対応している。

ということは、つまり、ステージマネージャを動作させるだけなら、メモリスワップは必須ではないということになります。

複数アプリの同時起動にはより多くのメモリ(RAM)が必要なため、メモリスワップ(仮想メモリ)を使うことはわかりますが、最大8つのアプリを同時起動して6Kディスプレイに接続するという極端な条件でもなければ、ステージマネージャは非M1の多くのiPadでも普通に使えるんじゃないの?という見方が強まっています。

IPadOS16 macOS13 StageManager 01

ちなみに、macOS 13 VenturaでもiPadOS 16と同じステージマネージャ機能が実装されますが、こちらは旧モデルでも使うことができます。

iPadOS 16ベータ版をiPad mini 6にインストールしてみましたが、ステージマネージャには対応していないので、使い勝手はiPadOS 15からあまり代わり映えしない印象です。問題なく動作するのなら、非M1 iPadにもステージマネージャを実装してもらいたかったですね。

特にM1搭載前のiPad Proユーザーは、その思いが強そう。

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