AppleのAirTagを改造して販売していた男性が逮捕されたというニュースが伝えられています。
TBSテレビのニュースによると、AirTagを改造して音が出ない状態にしたものをインターネットオークションで販売、今年の4月〜7月までの間に60個を販売して、総額で33万円を売り上げていたということで、商標権の侵害で逮捕されたということです。
某オークションサイトをチェックしてみると、該当の出品が履歴に残されていました。
改造したAirTagの出品は同一IDから複数出品されており、送料込みで6,800円という価格で売られていました。
商品名には「無音化改造」「サイレント化」と記載されています。
7月の価格改定前のAirTagの価格は3,800円なので、3,000円上乗せから送料と落札手数料を差し引いて、儲けは1個売って2,000円ほどでしょうか。2,000x60で純利益は12万円ほどだとして、その代償に逮捕されてテレビで連行シーンを報道されてしまうのは、ちょっと割に合わないですね。
商品説明文を見てみると、ヤフオク側からは何度か出品を削除されてはいたようです。
その時に止めておけば良かったのにね。
AirTagを改造して無音化したものは、ストーカー行為に悪用する目的での利用を想定した改造となり、実際に無音化したAirTagを使ったストーカー行為が事件化しているということで、今回の摘発に繋がったとみられます。
- Source TBS NEWS DIG
(ソース元のニュース記事は、一定時間が経過すると削除されることがあります。)
- Source ヤフオク! -「airtag 改造」の落札相場
AirTagには内蔵スピーカーが搭載されていて、AirTagがここにあるよ!というシグナル音を出すことができます。AirTagを探す時に必須の機能なのですが、内蔵スピーカーを無音化することで、第三者の持ち物や車両に取り付けた時に発見されにくくすることができるというのが今回の改造方法。分解して改造したものを営利目的で販売したり、改造方法をネットで公開すると商標権の侵害につながる恐れがあるので、AirTagユーザーの方はくれぐれもご注意ください。
商標権の侵害というと、コピー商品や偽ブランド品が思い浮かびますが、正規品を改造して販売するのもアウトになります。
例えば、使わなくなったブランド品のアパレルを再利用して作ったバッグなどもアウトですし、過去にポケモンGO専用デバイスとしてあった「ポケモンGO Plus」を改造してアイテムを自動回収できるようにしたものをフリマアプリで販売していた人が、商標権の侵害で逮捕された事例があります。本体を改造せずに輪ゴムでボタンを固定するのはOKですが、本体を改造してそれを販売してしまうとNGなんですね。気をつけましょう・・・ってもうアレを使ってる人はいないか。
11月30日(水)現在、AirTagの販売価格は7月の価格改定前と同じ水準まで戻っているので、追加購入するならいい機会です。CR2032電池だけ運用できるので、コスパ最高のスマートタグ。忘れ物防止や子供の迷子防止、車やバイクの盗難防止などにおすすめです。