2023年モデルの新型Mac miniのCPUベンチマークスコアが掲載されています。
CPUベンチマークは、CPUのパフォーマンスを知る目安としてスペックオタクから注目されている数値です。ベンチマークスコアが高ければ高いほど性能が高いという認識になりますが、実用する際にはグラフィックを処理するGPUのパフォーマンスやストレージのファイル転送速度の方が重要だったりするので、参考程度にみておきましょう。
というわけでM2チップのベンチマークスコアですが、どちらも吊るしのモデルで、M2チップ搭載Mac miniはシングルコア「1951」、マルチコア「9003」。
M2 Proチップ搭載Mac miniは、シングルコア「1952」、マルチコア「15013」。
M1チップと比べると、M2チップのシングルコアのスコアは200ポイントほど上昇していますが、M2チップとM2 Proチップのシングルコアのスコアは全く同じです。つまり、搭載されているCPUコア単体は全く同じもので、CPUコア数の差でパフォーマンスに違いが出るだけということが分かります。
- M2:8コアCPU
- M2 Pro:12コアCPU
誤差の範囲ではありますが、同じM2チップを搭載しているMacでもMac miniの方は、MacBook AirやMacBook Proのスコアよりも50ポイントほど上回っています。
- M2 MacBook Pro (13-inch, 2022):1928 / 8953
- M2 MacBook Air (2022):1921 / 8946
- M2 Mac mini (2023):1951 / 9003
同じチップであっても、排熱の制限があるラップトップと余裕のあるデスクトップとの差が数値にも現れているようです。実際、M2チップはM1チップよりもコア数が増えたことで、発熱量も増えました。そのため、ファンレスのM2 MacBook Airでは意図的にパフォーマンスを落としていることが知られています。
M2 Proチップの方は、かなり高いパフォーマンスを発揮しています。
- M1 Pro MacBook Pro (14-inch, 2021):1766 / 10045
- M1 Max MacBook Pro (14-inch, 2021):1777 / 12302
- M2 Pro Mac mini (2023):1952 / 15013
M1 Proより5000ポイント上昇。
M1 Maxより2700ポイント上昇しています。
MaxよりProの方がパフォーマンスが高いという逆転現象も、CPUコア数の差が影響しています。
- M1 Pro:6コアCPU
- M1 Max:8コアCPU
- M2:8コアCPU
- M2 Pro:12コアCPU