Mac Studioに搭載されているApple M1 Ultraチップのベンチマークテストの結果が公開されています。
Geekbench 5を使ったベンチマークテスト結果で、M1 UltraのCPUは20コア、クロック周波数は3.22 GHz、128GB RAMというスペックになります。CPUベンチマークになるので、今回のスコアではグラフィックパフォーマンスはわかりません。
AppleシリコンMacのベンチマークスコア
M1 Ultra
- Apple M1 Ultra @ 3.22 GHz (20コア)
- シングルコア:1793
- マルチコア:24055
M1 Maxのベンチマークスコア
- Apple M1 Max @ 3.2 GHz (10コア)
- シングルコア:1747
- マルチコア:12233
M1 Maxのスコアと比べてみると、シングルコアはほぼ同じ。コア数が2倍になっているので、マルチコアではパフォーマンスも約2倍になります。
M1のベンチマークスコア
- Apple M1 @ 3.2 GHz (8コア)
- シングルコア:1719
- マルチコア:7489
CPUが8コアのM1チップは、このスコアです。
シングルコアは同じなので、同じM1のコアを増やしているだけということが分かります。
M1 Maxを2枚重ねたものが、M1 Ultraになります。
GPUのパフォーマンスについても、コア数によって変わってきます。
Apple M1シリーズのGPUパフォーマンス
- M1:(8コアGPU)2.6 TFLOPS
- M1 Pro:(14コアGPU)4.5 TFLOPS
- M1 Pro:(16コアGPU)5.2 TFLOPS
- M1 Max:(24コアGPU)7.8 TFLOPS
- M1 Max:(32コアGPU)10.4 TFLOPS
CPUと同じく、M1チップのGPUコアが増えているだけなので、単純計算でM1 Ultraのパフォーマンスが算出できます。
- M1 Ultra:(48コアGPU)15.6 TFLOPS
- M1 Ultra:(64コアGPU)20.8 TFLOPS
同じくらいのTFLOPSのデスクトップ用グラフィックカードはこちら。
- NVIDIA GeForce RTX 2080:10 TFLOPS
- NVIDIA GeForce RTX 3060:12.7 TFLOPS
- NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti:16.1 TFLOPS
- AMD Radeon RX 6800:16.1 TFLOPS
- NVIDIA GeForce RTX 3070:20.3 TFLOPS
- AMD Radeon RX 6800 XT:20.7 TFLOPS
実際のベンチマークテスト結果ではありませんが、おおよその目安として、これらのグラフィックカードと同等のパフォーマンスになると考えられます。
高スペックのグラフィックカードは、 TDP(熱設計電力)や消費電力と発熱・冷却による騒音などの不快要素もあるので、実用面での総合評価はまた変わります。
Appleイベントでは、GeForce RTX 3090と比べて200W近く消費電力が低いことがアピールされました。
- Source Apple Newsroom