DJI公式ストアのスペシャルセールとして、エントリーモデルのカメラドローン「DJI Mini 2」が23%OFFで販売されています。
価格は、単体が41,580円、コンボが55,440円。
ほぼ全ての商品が値上げされているこのご時世に、23%OFFというのはなかなか魅力的です。エントリーモデルなので元の値段もお手頃価格ですが、今回のセールでさらにお求めやすくなっています。
ただ、このタイミングで買ってしまっても良いのかというちょっと悩ましい側面もあります。
飛行許可手続が必須となった100g以上のドローン
というのも昨年6月の航空法の改正により、100g以上のドローンも登録申請が義務化されたからです。200g以下の規制を回避するためにバッテリー容量を減らして販売されていた199gのドローンであっても気軽に飛ばせなくなりました。エントリーモデルの「DJI Mini 2」もそれに該当します。
航空法の改正後に登場した「DJI Mini 3」では、もはや199gにこだわる必要が無くなったのでバッテリー容量が欧米のモデルと同じとなり、フライト時間が延びて重量が249gになっていますが、価格は2倍となり上級者向けのモデルとなりました。
100g以上のドローンで「飛行許可・承認手続」の届け出が必要になってしまったことで、それまでエントリーモデルで遊んでいたライトユーザーが逃げ出して、マニアしか残っていないというのが今の国内ドローン界隈の現実です。
規制しすぎだという声もありますが、公園やグラウンドなどでラジコン老人がうるさいFPVドローンを飛ばして周囲に迷惑をかけている光景を何度も目撃しているので(公園やグラウンドはその後ドローン禁止の看板が設置されました)、個人のマナーにおまかせするのではなく法改正で規制するという動きには賛成です。撮影機材のカテゴリとして考えてしまいがちですが、基本的にはラジコン飛行機なので、法規制の対象となってしまうのは仕方ないことです。
そういったことがあるので、いくら機体の価格がお手頃になっているといっても悩ましい部分があるわけです。
「ちゃんと届け出を出して、飛行OKな場所だけで飛ばすぜ!」という熱意があるなら購入してもいいでしょうが、これからドローンを始めたいという人にいきなり「届け出を出せ」というのはちょっとハードルが高いかなと思いますし、そういう理由から「DJI Mini 2」だけが大幅なセール価格になっているのだと思われます。
セール価格で買うならコンボを選ぼう
それでも「DJI Mini 2」の商品価値は相変わらず安定していて、コンボなら中古でも4万円〜5万円で取引されているので、今回のセール価格はかなりお得感があるのは確かです。もし購入するのなら、単体ではなくコンボを強くおすすめします。(絶対バッテリーが足りなくなるから)
このセールは3月31日まで開催されています。