HERO 12 Blackが正式発表され、詳細なスペックが明らかになりました。
スペックはおおむね事前リーク情報の通りで、本体や重量、SoC、バッテリーパック、イメージセンサーはHERO 11 Blackと変わりません。また、今年のモデルにはminiはありません。
HERO11Blackからの主な変更点は、バッテリー駆動時間の大幅な延長、Maxレンズ2.0への対応、Bluetoothオーディオの対応の3点。
バッテリー駆動時間が延びた
HERO 11 Blackから外見上の大きな変化はありませんが、HERO 12 Blackでは電源管理が改善されたことでバッテリー駆動時間が向上。Enduroバッテリーを使ったビデオ撮影時間が最大2倍に延長されています。
具体的には、5.3K@60fpsでこれまでの2倍のビデオ撮影ができるようになります。
Maxレンズ2.0は唯一対応
視野角が177度になったMaxレンズモジュラー2.0は、HERO 12 Blackのみに対応していて、旧モデルでは使えないようになっています。HERO 12 BlackでMaxレンズモジュラー2.0を使うと、4K@60fpsでも視野角177度で撮影できます。
- Maxレンズ:視野角155度(H12 / H11 / H11mini / H10 / H9)
- Maxレンズ2.0:視野角177度(H12)
HERO 12 Blackは旧Maxレンズモジュラーにも対応しているので、レンズの取付部分が変更されたわけではなく、旧モデルではソフトウェア側で対応していないというだけのようです。
Bluetoothオーディオに対応
この他、リーク情報には無かった新機能としては、Bluetoothオーディオのサポートがあります。スマートフォンでは普通になっているBluetooth接続ですが、これまでのGoPro HEROシリーズでは対応していませんでした。そのため、ワイヤレスマイクを使うには有線マイクをワイヤレスにして飛ばす機材が必要でしたが、Bluetoothオーディオに対応したHERO 12 Blackでは、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンをペアリングして録音することができます。
ただ、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンの内蔵マイクは音質があまり良くないのと遅延が発生することもあるので、最初だけちょっと試してみて「やっぱダメだな」となって結局使わないパターンになるような気がします。
AirPodsのマイクの音質や遅延が気になる方は、iPhoneなどでビデオ撮影して試してみてください。どの程度の音質なのかがわかります。
HERO12 Blackの主な機能
- 5.3K60で2倍の時間ビデオ撮影が可能に
- 5.3K60、4K120、2.7K240のビデオ撮影
- Maxレンズモジュラー2.0に唯一対応
- Maxレンズモードで4K60の177度視野角
- HyperSmooth 6.0で360度水平ロック
- Bluetoothオーディオサポートでワイヤレスマイク利用可能
- 27MPの写真と24.7MPの静止画切り出し
HERO 12 Blackの通常価格は62,800円で、サブスクユーザー割引で46,800円。 Maxレンズ2.0とのセットは78,800円、サブスク割引で59,600円。
発売当初で46,800円というのはかなり割引きされている気がしますが、今年からサブスクとのセット割引ではなくなったので、サブスクは別途で契約更新する必要があります。GoProサブスクの更新には年間6,000円かかるので、それを考えると実質52,800円ということで、いつものGoProの価格に落ち着きます。
一部で噂されていたイメージセンサーの更新は行われず、マイナーアップデートに落ち着いたHERO 12 Blackですが、バッテリー駆動時間の延長とBluetoothオーディオのサポートは実用面で有利になるアップデートなので、旧モデルからの買い替えもタイミングを見て行うといいかもしれませんね。
これまではサブスク契約が条件で割引されていたので、サブスクの期限が切れるからHERO本体を購入するかみたいな感じになっていたのが、今年からサブスクと切り離されたことでHERO本体を購入するタイミングが自由になったので、その点は良くなりました。
- Source GoPro HERO12 Black