今年発売されたばかりのApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2の2つのモデルが、12月25日以降、米国で販売中止の措置がとられることになります。米国への輸入と販売が禁止されるため、Appleストア以外の入手経路にも影響が出ると報じられています。
いきさつは、Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2に搭載されている血中酸素ウェルネス機能が米国の医療機器大手Masimoの特許を侵害しているとして特許紛争があり、国際貿易委員会(ITC)がAppleに対して米国へのApple Watchの輸入を禁止する命令を出したことによるものです。
Appleは血中酸素ウェルネス機能のソフトウェアを変更することで今回の措置を回避すると述べていますが、Masimo側はハードウェアに起因する問題だと考えており、ハードウェアを変更することになれば、販売再開までに数ヶ月かかる見込み。
米国内で販売中止の対象モデルになるのが、血中酸素ウェルネス機能があるApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2で、他のモデルは販売が継続されますが、スマートウォッチの販売台数の30%が米国内のシェアであることから、Apple Watchの新型モデルが販売中止になることで年末商戦に与える影響も懸念されます。
なお、今回の措置は、日本のAppleストアには(現在のところ)影響はありません。
- Source Bloomberg
- Source 9to5Mac