Appleが、米国限定で提供していた後払い決済サービス「Apple Pay Later」を終了したと発表しました。2023年に提供が開始された決済サービスで、1000ドル未満の支払いなら手数料無料で4回の分割払いができる後払い(BNPL)サービス。この頃は米国で後払いのBNPL決済が人気だったことから、世界中で注目を集めました。
わずか1年でサービスの提供を終了することになったApple Pay Laterですが、Appleは、今年後半より、世界中のユーザーを対象としたApple Payの分割ローンを提供予定としています。
後払い(BNPL)サービスとは?
BNPL(Buy Now, Pay Later) は、「今買って、後で支払う」という意味の後払い決済サービス。クレジットカードやローンのように与信審査が不要または簡易であるため、手軽に利用できるとして米国の若者を中心に普及しました。
今年後半から世界向けに提供されるというApple Payの分割ローンについては、Apple Newsroomに記載されている内容によると「iPhoneやiPadを使ってオンラインやアプリ内で買い物をする際に、クレジットカードやデビットカードからの分割払いローンへのアクセスが可能になる」とあります。
今後、Apple Payで提供される分割払いは、Apple自前の分割後払いサービスだったApple Pay Laterとは異なり、クレジットカードやデビットカードを通じて提供されるものになるということです。
Apple Payの分割ローンが使える国については、オーストラリアやスペイン、英国となっていて、日本は対象外です。
Apple Payでクレジットカードやデビットカードの分割払いにアクセスする機能は、オーストラリアではANZ、スペインではCaixaBank、英国ではHSBCとMonzo、米国ではCiti、Synchrony、およびFiservの発行会社で展開される。
日本については、手数料無料の後払いサービスとしてPaidy(ペイディ)がすでに市民権を得ており、Appleオンラインストアでの分割払いとしても利用することができます。
- Source Apple Newsroom
- Source CNBC