人気のiOS向けカメラアプリのHalideが、AIによる補正を一切行わない自然な写真を撮影できる「プロセスゼロ」モードを新しく導入したことがちょっとした話題になっています。
世間のトレンドと逆行しているような機能ですが、過度な加工や補正にうんざりしているユーザーにとってはこの撮影機能はかなり注目度があるようです。
プロセスゼロは、センサーからの生データを最小限の処理で自然な写真に変換する独自の技術です。このプロセスは非常に高速で、12メガピクセルのRAWファイルを生成し、RAW対応エディタでさらに編集が可能です。
そもそも、外カメ(背面カメラ)で風景やオブジェクトなど人物以外の写真やビデオを撮影する時には、AIによる補正などは一切不要でありますが、スマートフォンでは自動的に何らかの補正がかかります。例えば、iPhoneでも内カメ(正面カメラ)だとうっすらと「美顔加工」が施されています。
新型モデルであればあるほど、この補正や加工は顕著になります。iPhoneにおいても、9月に登場するモデルからAIを標準搭載しており、AI補正はデフォで効いてくることになります。
どっちみち編集では加工するけど、生データは無加工の方がいいという人も多く、「AI補正を無効化した撮影モード」はこれからのサードパーティカメラアプリの新たなトレンドになるかもしれません・・・というのはちょっと言い過ぎですが、ゆくゆくは、iOSの標準カメラにも機能として備わる可能性もありそうです。
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