(image: CIRP)
Appleのサブスクリプションサービスで最も人気なのは?
市場調査を行うCIRPのレポートによると、米国のAppleユーザーに最も利用されている有料サービスは、Apple MusicやApple TVなどのエンタメではなく、クラウドストレージを含むiCloud+であることがわかりました。
- Appleで最も人気の有料サービスはiCloud+
- Appleデバイスを保有しているユーザーの約64%がiCloud+を利用している
iCloud+は、Appleデバイスユーザーにとって写真の保存とバックアップにおいて欠かせないサービスとなっています。無料プランの5GBでは足りないと感じて有料プランへのアップグレードをするユーザーが多いことが分かります。
iCloud+のサービス内容
- ストレージ容量:50GB、200GB、2TB、6TB、12TBのプランから選べる
- iCloudプライベートリレー:インターネット上でのプライバシーを保護する機能
- メールを非公開:ランダムなメールアドレスを作成し、プライバシーを強化
- カスタムメールドメイン:最大 5 つの独自のドメインでiCloudメールを利用できる
- HomeKitセキュアビデオ:HomeKitに対応する家庭用防犯カメラの映像をiCloudに保存できる
- ファミリー共有:最大5人の家族とiCloud+の機能(ストレージ、iCloud プライベートリレー、メールを非表示、HomeKit セキュアビデオなど)を共有できる
iPhoneユーザーはAppleCare+にあまり加入していない
iPhoneやiPadとの連携によりiCloud+が好調な一方で、低迷しているのが製品保証のAppleCare+です。
- iPhoneユーザー:AppleCare+加入率は17%
- iPadユーザー:AppleCare+加入率は35%
中でもiPhoneユーザーのAppleCare+加入率は低く、全体の1.7割しか加入していません。一方で、iPadの加入率は3.5割ほどあり、iPhoneよりもiPadの方が長期利用を前提として購入しているユーザーが多いことが分かります。
AppleCare+に加入しなくなった理由
iPhoneユーザーがAppleCare+に加入しなくなった理由として考えられるのは、何世代にもわたってiPhoneを使い慣れたユーザーが増えてきたことです。
iPhoneを使い続けていると「意外と故障しない」ということや「全損の場合はAppleCare+の保証対象外になる」ということが分かってきます。iPhoneのバッテリー交換が無償になるといっても、バッテリーが劣化しきる前に新製品に買い替える人がほとんどなので、そうなると、掛け捨て保険のようなAppleCare+に加入するメリットはあまり感じられません。要するに、ユーザーが賢くなってきたことが最大の要因でしょう。
この結果を受けてかはわかりませんが、先日、AppleCare+の期限切れからの再加入への猶予期間が30日から45日へと延長されています。
- Source CIRP