(image: Amazon Astro)
Appleが、ロボット工学を用いた卓上デバイスの試作モデルを開発中であるとBloombergが伝えています。
このアイデアが生まれたのは2020年頃。「ロボット工学を使ってApple製品を動かす」というコンセプトで取り組みが始まり、今現在も開発は継続されているとのこと。
試作モデルとして開発されている卓上デバイスは、iPadのような大型ディスプレイにカメラを搭載しており、そこにロボットアクチュエーターを備えたベースを組み合わせて、自由に移動することができるというもので、いわゆる「ホームロボット」という位置づけの製品になるようです。
(image: Amazon Astro)
同様の製品はすでにAmazonから発売されていて、そちらを参考にすることができます。
「Amazon Astro」は掃除機にディスプレイを取り付けたようなデザインのホームロボットで、主に自宅監視用として用いられます。いわば移動する監視カメラ、SF作品のセキュリティロボットのかなり緩いバージョンのような製品です。
(Appleの開発しているデバイスは「卓上ロボット」ということなので、これとはちょっと違うかもしれませんが)
(image: Amazon Astro)
今どき珍しく「ふわふわ」としたコンセプトの製品ですが、Appleは製品化を目指しているようで、2026年か2027年頃に登場する可能性が高いとみられています。
- Appleが、ロボット工学を用いた卓上デバイスの試作モデルを開発中
- このデバイスは、カメラ付きの大型ディスプレイに駆動装置を搭載して移動することができる
- 製品化は2026年〜2027年頃と予想される
- Appleは、将来的に「家事をこなすロボット」の開発も検討しているが、現在はアイデア段階
- ロボット工学デバイスが成功すれば、Appleはスマートホーム市場で競合他社に追いつく可能性がある
Appleのロボティクス研究は多くの可能性を秘めていますが、Apple Carのように巨額の開発費用を投じても製品化されずに開発中止になるパターンもあってか、やや懐疑的な見方もあるようです。
- Source Bloomberg