(image: ifixit)
iFixitのiPhone 16分解レポートが公開され、新しいバッテリーパックの取り外し方法についての詳しい情報が掲載されています。
先日公開されたAppleのリペアマニュアルにより明らかになった新しいバッテリーパックの取り外し方は、9Vバッテリー(電池)を特定のポイントに接続して電圧をかけることで、「イオン化接着剤」という接着剤を除去して取り外せるようになるという、これまでに無かった全く新しいバッテリーパックの取り外し方法でした。
iFixitによると、バッテリーパックの取り外しに9Vにこだわる必要はなく、12Vなら60秒でバッテリーパックを取り外すことができ、さらに20Vならわずか5秒でバッテリーが取り外せることが確認されています。
(image: ifixit)
電圧をかけると、バッテリーパックとフレームの接着面がはがれる仕組みになっています。接着剤はバッテリーパックに残り、フレームには接着剤は一切残りません。
すごい仕組みですね。
この接着剤はiPhone 16とiPhone 16 Plusだけにしか使われていません。
リペアマニュアル通りに電池を使って9Vの電圧をかけるのが安全に思えますが、毎日何台もバッテリー交換する修理業者なら、20Vでサクッと終わらせるでしょう。
(image: ifixit)
バッテリーの極性(+と-)を逆に接続した場合は一体どうなるか?
iFixitの実験によると、バッテリーパックを取り外すことはできるものの、接着剤は綺麗にはがれずフレームに接着剤の跡が残ってしまったということで、極性は正しく接続しないといけないようです。とはいえ、極性が逆でも故障はしないようなので、そこまでシビアな作業ではないことが分かります。
iPhone 16シリーズのバッテリーに関しては、iPhone 16とiPhone 16 Plusが今回のこの特殊な接着剤で固定されるようになり、取り外しが容易になりました。iPhone 16 Proは、バッテリーパックが金属シェルに覆われて頑丈になりました。バッテリーに変更の無いモデルはiPhone 16 Pro Maxだけです。
- Source iFixit