新しく登場したiPad mini 7には、iPhone 15 Proと同じA17 Proチップが搭載されており、これまでにないアップグレードが施されました。
これは、AI機能のApple Intelligence対応のために8GB RAMが必須となっているためですが、iPad mini 7に搭載されているA17 Proチップは、iPhone 15 Proに搭載されていたA17 Proチップとは若干異なります。
GPUコアが1つ少ないA17 Proチップ
iPad mini 7に搭載されているA17 Proチップは、6コアCPUと 5コアGPUが内蔵されており、iPhone 15Proに搭載されていたバージョンよりもGPUコアが1つ少なくなっています。
- iPad mini 7:6コアCPU / 5コアGPU
- iPhone 15 Pro:6コアCPU / 6コアGPU
CPUコアは全く同じですが、グラフィック処理を行うGPUコアは1つ少なくなっています。コストダウンのためか、バッテリー駆動時間を延ばすためでしょうか?
GPUは生成AIの処理にも使用されるので、iPad mini 7でのApple Intelligenceの処理速度はiPhone 15 Proと比べて少し遅くなるかもしれません。
iPad mini 7の全体的なパフォーマンスについては、Appleによると前モデルのiPad mini 6と比較して、CPUが30%、GPUは25% のパフォーマンスが向上していると主張しています。RAMも4GBのLPDDR4から8GBのLPDDR5 RAMになっているので、前モデルとは比較にならないパフォーマンスになっていますが、A17 Proチップを搭載しているからといって、iPhone 15 Proと全く同等というわけでは無さそうです。
もう1つ、前モデルからの目立った変更点としては、USB-Cポートのアップグレードがあります。
USB-Cのデータ転送速度が2倍高速化
iPad mini 7のUSB-Cポートは、データ転送速度が5Gbpsから10Gbpsへ変更されました。これは、USB-Cポートの規格がUSB 3.2 Gen1からUSB 3.2 Gen 2にアップグレードされたことを意味します。
- USB 3.2 Gen1:ファイル転送速度 最大5Gbps
- USB 3.2 Gen2:ファイル転送速度 最大10Gbps
これにより、USB 3.2 Gen2対応のUSB-Cケーブルを使うことで、高速化されたデータ転送速度の恩恵を受けることができます。具体的には、ポータブルSSDとのデータのやりとりがより高速になります。
A17 Proチップの搭載とUSB 3.2 Gen2のサポート、この2点だけでも、8インチタブレットとして現時点で最高峰のモデルといえます。
