Apple純正のワイヤレス充電器としてMagSafe充電器にニューモデルが登場しています。
旧型モデルとの大きな違いは「編み込みケーブル」と「Qi2 ワイヤレス充電」への対応です。「編み込みケーブル」はiPhone用のUSB-Cケーブルにも採用されているものと同じで、絡まりにくく断線に強くなりました。
「Qi2 ワイヤレス充電」は、MagSafeの技術を流用したワイヤレス充電の新規格になり、Qi2に対応するAndroidスマホのワイヤレス充電も高速で行えるようになっています。
iPhoneを充電するならQi2よりもMagSafe
iPhone 16はQi2にも対応していますが、Qi2ワイヤレス充電時は最大15Wまでとなっており、充電スピードはMagSafeを使った時よりも遅くなります。
iPhone 16のワイヤレス充電
- MagSafe:最大25Wのワイヤレス充電
- Qi2:最大15Wのワイヤレス充電
- Qi:最大7.5Wのワイヤレス充電
Qi2対応のiPhoneモデル
- iPhone 16シリーズ
- iPhone 15シリーズ
(iPhone 15以前のモデルはQi2に対応していません。)
MagSafeの充電スピードは旧型と同じ
新型のMagSafe充電器を使ってiPhone 16 Pro Maxを充電した場合、わずか30分で50%まで充電することができます。そこから、さらに80%まで充電するのにかかる時間は1時間10分ほど。フル充電には2時間20分かかり、充電スピードは旧モデルのMagSafe充電器とほとんど同じです。
充電時の温度は、急速充電が行われる最初のピーク時で41℃とやや高めですが、ピークをすぎると温度は低下して安定します。
新・旧で充電スピードはほとんど変わらないので、旧型のMagSafe充電器から買い替えるメリットはほとんどありません。
MagSafe充電器とQi2充電器はどっちがお得?
iPhoneがQi2充電にも対応したことで、MagSafeじゃなくてもそれなりのスピードでワイヤレス充電が可能になりました。MagSafe充電器とQi2ワイヤレス充電器のどちらが良いのでしょうか?
MagSafe充電器の価格は1mで6,480円、2mで8,480円。 さらに、別途で30WのUSB-C充電器が必要となり、セットで揃えるとそれなりの価格になります。
Qi2ワイヤレス充電器の価格は、実売で2,500円〜4,000円前後とMagSafe充電器の半額ほどで購入できます。名のしれたメーカー品としては、ESR、エレコム、Ankerなどがあり、普及期に入りました。
iPhoneへの充電スピードはMagSafeの方が早いですが、Qiと比べるとQi2の充電スピードは2倍になっているため、Apple純正品にそこまでこだわりが無ければ、Qi2ワイヤレス充電器の方が導入コストは安く済みます。
Apple純正品の方が結果的にはお得?
Apple純正品はサードパーティ製品と比べて割高に感じてしまいますが、ブランド力からくる根強いリセールバリューが強みです。
現行モデルに対応しているApple純正品、なおかつiPhone関連の製品であれば、ヤフオクなどで処分する時でもそこそこの価格で売却できます。MagSafe充電器の導入コストは高めですが、充電スピードや使用感、売却時に戻って来る金額をトータルで考えると、MagSageの方がお買い得ということになります。
![Apple MagSafe充電器(1 m) ](https://m.media-amazon.com/images/I/21gXmoWlESL._SL500_._SL500_.jpg)
![ESR Qi2 ワイヤレス充電器 iPhone用充電パッド iPhone 16/15/14/13/12シリーズ AirPods 4/3/AirPods Pro対応Magsafe充電器 A/Cケーブル付き強力マグネット充電パッド ブラック](https://m.media-amazon.com/images/I/31JJ6D+Be7L._SL500_.jpg)
まとめると、Qi2に対応しているiPhone 15以降のモデルなら、Qi2のワイヤレス充電器でも十分。それ以前のモデルでワイヤレス充電を効率的に行うなら、Qiでは遅すぎるのでMagSafe充電器がおすすめということになります。