トランプ関税の影響で、米国ではiPhoneの価格が200ドル以上値上がりする可能性が懸念されています。このため、値上がり前にiPhoneやiPadなどのApple製品を購入しようとする動きが一部のユーザーで広がっているようです。
Appleストアの店員たちは「iPhoneはいつ値上がりするのか?」という質問を頻繁に受けており、消費者の間で不安が高まっている様子が伺えます。この状況は、Apple製品の需要を一時的に押し上げる要因となっているようです。
従来、Apple製品の購入や買い替えのタイミングは、新製品の発売時や年末年始のセールが主流でした。
しかし、今そのタイミングを待っていると値上がりしてしまう懸念が出てきたので、国内の流通在庫があるうちに確保しようというユーザーが多く出てきているとみられます。
iPhoneは値上げされるのか?
一部アナリストは、トランプ関税の影響をAppleが吸収することで価格を維持することは可能という予想をたててはいますが、トランプ関税の発表後にAPPLの株価は急落して、2024年4月30日の株価あたりまで落ちました。ほぼ1年間の上げが無かったことになってしまうという、結構エグい下げがきたので、Appleとしても今回ばかりはあまり余裕はないでしょう。
iPhoneで使われているパーツはほとんどが米国外のメーカーで、さらに組み立ても中国やインドの工場で行われているため、iPhoneはトランプ関税の影響をモロに受ける製品の1つとなっているので、楽観視はできない状態です。
トランプ関税を受け流すスタイル
iPhone、iPad、MacなどのApple製品は、優れたスペックと充実したソフトウェアサポートにより、数年間は普通に使い続けることができます。そのため、値上げされる前に購入しておいて、トランプ大統領の就任期間を乗り切ろうというスタイルのユーザーが、今後は世界中で増加することになるかもしれません。
日本ではどうなる?
日本でも値上げの可能性が懸念されているため、iPhoneを購入・買い替えるタイミングとしては、9月のiPhone 17の発表前にしておくのが理想的です。
まだまだ時間的な余裕があるため、焦る必要はありません。しばらく市場の動向を見守りつつ、お得なキャンペーンや割引条件が出た場合には、それを活用していくといいかなと思います。
最悪、中古iPhoneも大量にあるし、そんなに困ることはないかな?
- Source Bloomberg