Appleは、ハイエンドモデルのiPhoneの開始価格を999ドルに維持してきました。これは2017年に発売されたiPhone X以来、変更されていませんが、今回、トランプ関税の影響によりiPhone 17 Proの開始価格が引き上げられる可能性が浮上しています。
Bloombergの記事によると、Appleは関税のリスクを見越して、これまでの数ヶ月間で、米国内でのiPhoneの在庫を増やしていたようです。すでに米国にあるユニットは課税の対象にはならないので、現在販売されているモデルが値上げされる可能性は低いと考えられています。
Bloombergの記事によると、Appleは関税にかかるコストを自社で負担するか、サプライヤーに価格引き下げを求めるか、販売価格に転嫁するかを検討しているということです。値上げのタイミングとして予想されるのは、やはり、9月のiPhone 17シリーズの発売ということになりそうです。
ユーザーはキャリアのキャンペーンを利用することで、値上げ分の相殺ができるので値上げの影響はないという非常に楽観的な予想もありますが、関税の影響により製造コストが296ドルも高くなると見積もられていて、その分が価格転嫁されるとなると、その類のキャンペーンを利用しても相殺はできないでしょうね。
関税の影響を受けるのはiPhoneだけではなく、MacやiPad、AirPods、Apple WatchなどすべてのApple製品が該当します。これらの製品が組み立てられているベトナムにも高い関税がかけられているので、Apple製品すべてに大きな影響が出てくるとみられています。
すぐに値上げされるというわけではないということで、そこまで急いで買い揃える必要はなさそうですが、新製品に切り替わるタイミングでの値上げは想定しておくべきでしょうね。
最後に、iPhone 17のカラーリングについては、カメラユニットと背面パーツとのセパレートになる予想が一部でありますが、それは誤りで、現在のiPhoneと同じようにカメラユニットと背面パーツは同じ色が採用されるということです。
- Source Bloomberg