オーストラリアの警察当局が、命に関わる恐れがあるとしてナビゲーション代わりにiOS 6の「Apple Maps」を使用しないようにと、Webサイトを通じて呼びかけています。
これは、一体どういうことなのでしょうか?
AFPが伝えるところによると、Apple Mapsには、ビクトリア州にある「ミルデューラ(Mildura)」という町の位置が、なぜか実際の場所から70kmも離れた「マレー・サンセット国立公園」の中に表示されており、ミルデューラへ行く為にナビゲーション機能を使ったドライバーが、国立公園に迷い込んでしまうという事件が6件も発生したといいます。
この国立公園は広大で、気温は45度にもなる場合もあるという過酷な環境。実際にApple Mapsのナビによって迷い込んだ何人かは、ガス欠になった車を乗り捨てて、飲まず食わずで24時間近く歩き続けた末に救出された人もいるのだそうです。
Appleはこの報告を受けて、直ぐさまミルデューラへのナビゲーション機能を修正。
しかし、地図上の表示は未だに国立公園の中にあります。