まさかのドナルド・トランプが次期アメリカ大統領になり、アメリカファースト（アメリカ第一主義）の流れの中、「iPhone」の製造がアメリカで行われることになるかも？というニュース。
Nikkei Asian Reviewが報じたもので、それによると、iPhoneの製造を請け負うサプライチェーンのFoxconn（鴻海）曰く、AppleがiPhoneの製造拠点を中国からアメリカに移動させるプランを検討しているとのこと。
もしかして、Appleがトランプに迎合した？
実のところ、Appleはトランプより早くアメリカファーストを検討していたようで、トランプが大統領になるとは誰も思っていなかった今年の6月に、iPhoneの製造を行うFoxconnとPegatronに、アメリカ国内でiPhoneを製造することは可能かどうかを尋ねていたそうです。つまり、トランプが大統領になっていなくても、AppleはアメリカでのiPhone製造に向けて動いていたということになります。
（そもそも、LGBTのティム・クックが、レイシストのトランプに迎合することは無さそう）
iPhoneがアメリカで製造されることになれば、大量の雇用を生み出すことになりますが、その反面、製造コストは現在の倍に跳ね上がります。
現行モデルの製造コストを見てみると、「iPhone 7」32GBモデルの製造コストは225ドルで販売価格が649ドル。この場合のAppleの利益は424ドル。これがアメリカ製造で倍になるとすると、製造コストが450ドルで、利益は199ドルに。
販売価格がそのままだと利益は半分になりますが、それでも1台売るだけで200ドル近い利益があります。販売価格が少し上がったとしても、Made in USAということでアメリカ国民なら納得してくれそうですし、案外いけるか？？？？
中国での製造でなくなった場合の一番のデメリットは、価格上昇よりも新製品の写真やパーツがリークされなくなることかも。
- Source Nikkei Asian Review
