スマホのカメラとディスプレイを使い、物の内部をスキャンして、構成要素や成分を調べることができるアプリ「HawkSpex mobile」が現在開発中です。早ければ、今年末頃に一般向けにリリースされるかもしれません。
このアプリを開発しているのは、ヨーロッパ最大のアプリケーション指向研究機関Fraunhofer(フラウンホーファー)。
アプリの主な使い方は、食品に使います。
例えば、オーガニック(無農薬)野菜をスキャンして、残留農薬が無いかどうかを調べることができます。
このアプリの最大の特長は、スマートフォンに特別な装置を装着する必要は無く、アプリをインストールすれば誰でも使えるという点にあります。通常、こういった事を行うには「ハイパースペクトルカメラ」が用いられますが、このアプリは、スマートフォンのディスプレイを利用することで、カメラレンズだけで内部スキャンを可能としています。
Wikipediaの様に、ユーザーから提出されたスキャンデータがどんどん追加されることで、スキャン対象となる物体がアップデートされていきます。
順調にアップデートされていけば、農薬以外にもサルモネラ菌やO157などの食中毒の特定、放射性物質の検出なども可能になる、かもしれません。個々人でスクリーニングができる時代がくるかも?
また、ヨーロッパの研究機関ということで、日本からの圧力に影響される可能性は低そうなので、そういった意味でも期待できそうです。
- Source App reveals constituents
- Via CNET Japan