マーケティング会社のIHS Markitが、「iPhone 8 Plus」64GBモデルの製造コストを試算したレポートを公開しました。
「iPhone 8 Plus」の製造コストは288.08ドルで、前モデルの「iPhone 7 Plus」の270.88ドルよりも約17ドル高騰しています。パーツのコストのみならず、ワイヤレス充電や背面ガラス構造になったことで、組み立てにかかるコストも6.78ドルから7.36ドルへ高騰しました。
「iPhone 8 Plus」のパーツコストは280.72ドル。
主なパーツの内訳は、A11 Bionicチップが27.5ドル、ディスプレイは52.5ドル、カメラモジュールは32.5ドル、外装パーツ一式が50.95ドル、RAMとフラッシュストレージが31.2ドルとなっています。
「iPhone 8」64GBモデルのパーツコストは247.51ドル。
「iPhone 7」32GBモデルの237.94ドルから約9.6ドル高騰しました。
iPhoneのパーツコスト比較表
Grand Totalがパーツコスト。
Retail Priceが北米での販売価格。
ここ3年だけで見ても、パーツコストはかなり高騰しています。それに伴い、販売価格も同じくらい高騰しているのがわかります。
2018年モデルに登場するiPhoneは、全モデルが有機ELディスプレイになると噂されていますが、そうなると、さらにパーツコストと販売価格が高騰するのは間違い無いでしょう。
- Source IHS Markit