APFSでフォーマットされたディスクイメージは、データが破壊される恐れがある。
バックアップソフト「Carbon Copy Cloner」の開発元であるBombichソフトウェアが、APFSのバグについてこう指摘しています。
APFSは、「macOS High Sierra」でサポートされたSSD向けのファイルフォーマットです。SSDで動作する場合には、従来のファイルフォーマットであるHFS+よりも高速だとされています。「macOS High Sierra」のアップデートでシステム用のSSDをAPFSでフォーマットしているという人もいるかと思いますが、APFSでフォーマットしたSSDを利用している分には、特に問題はありません。
今回指摘されているバグは、ディスクイメージにしたものをマウントした場合。つまり、APFSフォーマットをディスクイメージとしてバックアップした場合に、ファイルが破壊される可能性があるということです。
Macのバックアップ機能としては「Time Machine」があります。
「Time Machine」の基本的なフォーマットはMac OS 拡張(ジャーナリング)で、ファイル単位でのバックアップなのでこの影響を受けません。
一方で、ディスクイメージとして丸ごとバックアップをするアプリなどでは、ファイル破損の恐れがあります。
Bombichが公開したデモ動画では、APFSフォーマットのディスクイメージを作成。マウントして、そこに動画ファイルを保存。アンマウントしてから再びマウントすると、中にあった動画ファイルが破損して再生できなくなっている様子がみてとれます。
APFSバグの影響を受けないケース
- バックアップを「Time Machine」で行っている
- バックアップを「Carbon Copy Cloner 4」で行っている
影響を受けるケース
- バックアップはディスクイメージでクローンを作っている
- バックアップを「Carbon Copy Cloner 5」で行っている
対策方法
- バックアップを「Time Machine」でとる
- 「Carbon Copy Cloner 5」をバージョン5.0.9にアップデートして、Appleが修正アップデートを行うのを待つ
「Carbon Copy Cloner 5」のAPFSの取り扱いについては、以下のページに詳しく記載されています。
- Source Bombich Software
- Via Mac Rumors