Appleが新しく、防水のLightningコネクターの特許を米国で取得しています。
出願されたのは2016年9月で、ちょうどiPhoneが防水になった同時期。
iPhone本体は既に防水仕様となっていて、使用中に水中に落としても普通に使うことができます。さらにLightningコネクターも防水仕様になったら、充電している途中に水をこぼしたりアクセサリーを接続中に水中に落としてもOKということになります。
また、iPhoneを充電中に風呂に落として感電・・・というマヌケな事故も防げるかもしれません。
米国特許庁のサイトで一般公開されている文書を見ると、防水のLightningコネクターのアイデアは数種類あり、防水用のシールが付いているものから、先細りした“くさび”のような形状のものまであり。これらの防水コネクターをLightningポートに挿し込むと、根本の部分がポートにピッタリとはまって水の侵入を防ぐ構造。
こちらは、通常のLightningコネクターと同じですが根本部分に防水用のシールがあります。(370のパーツ)
ポートに挿し込むとこんな感じ。
370のパーツがシールとなって水の侵入を防ぎます。
デメリットは、根本までしっかり差し込まないといけないということ。
こちらは、コネクターの途中にシールがあるバージョン。
根本まで差し込まなくても防水になりますが、抜き差ししている内に摩耗していきそうです。
これらのシールを取り付けた防水Lightningコネクターの他に、Lightningポートに真空シールを作成して水の侵入を防ぐという構想もあります。iPhone用のアクセサリーの内部に超小型のジェネレーターとピストンを内蔵することで、密閉されたポート周辺に残った空気を排出して真空状態のシールを作り出すというものです。
なんだか凄いですね。
そんな防水のLightningコネクター、課題も多そうで実際に実装されるかどうかは分かりません。
もし、くさび形が実装されるとすれば、Lightningポートもケーブルも規格が一気に変わることになります。
- Source Patent Images
- Via The Verge