iFixitが、2020年モデルのMac Pro(タワー型)を分解レポートしています。
分解といっても構造はかなりシンプル。
筐体はステンレススチールのフレームとアルミのカバーに分けられており、カバーを外すだけで中身にアクセスできる設計。PCIeカードやメモリの増設・交換くらいなら、誰でも簡単に行えるようになっています。
各種パーツもモジュール化されており、いかにもな配線は見当たらず、一般的なPCの中身とは大きく異なります。
最小構成で599,800円 (税別) からというお値段に見合った中身?
Mac Proの対応メモリは、2666 MHz DDR4 ECCメモリ。
12のメモリスロットがあり、最大で128GB x 12 = 1.5TBのメモリを搭載することができます。
(1.5TBに増設するには、24コアまたは28コアのCPUが必要で、メモリクロックは2933 MHzになります)
メモリの増設はかなり簡単で、筐体のカバーを外すだけでメモリスロットにアクセスできます。
ただ、ECCメモリなので、自分で交換するとしてもそれなりの費用がかかります。相性問題のトラブルのリスクも考えると、購入時にBTOするのが安心。
冷却ファンのダクトを取り外すと、SSDモジュールにアクセスできます。
ただ、T2セキュリティチップと紐付けられていて、ユーザーによる交換はできません。
冷却ファンは前面に吸気ファンが3つ、背面に排気ファンが1つ。
前面ファンに防塵フィルターは取り付けられていませんが、シンプルな構造なので、内部にホコリが蓄積してもエアダスターで簡単に清掃できそうではあります。
CPUは巨大なヒートシンクで冷却。
CPUファンは付いていません。
ヒートシンクを覆うカバーにはMac Proのロゴ。
拡張スロットは、8つのPCI Expressスロットがあります。
こちらが電源ユニット。
最大消費電力は1,180W。
全バラした状態がこちら。
筐体デザインの是非はともかくとして、完全モジュール化された構造はかなりスッキリとしています。
このユーザーフレンドリーな設計と拡張性の高さは、スペースにゆとりがあるMac Proならでは。