新型コロナ接触確認アプリCOCOA、全陽性者がスルーしたら?特定は?懸念材料も

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厚生労働省から、新型コロナの接触確認アプリ「COCOA」がリリースされました。

COCOAは、COVID-19 Contact Confirming Applicationの略で、スマートフォンのBluetoothを通じて収集した匿名のデータをもとに、新型コロナ陽性者との接触を通知してくれるというものです。

iOS版はiOS 13.5以降、Android版はAndroid 6.0以降で利用できます。

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「COCOA」をインストールしているユーザー同士の接触を記録し、その中に陽性者がいた場合は通知でお知らせ。

気になるのが、陽性者をどうやって判断しているのかということですが、陽性者の善意に委ねる内容になっています。

まず最初に、陽性になった人にこちらのアプリに自主的に陽性情報を登録してもらい、さらに毎日スマホを持ち歩いてもらって、BluetoothをONにした状態にしてもらう必要があります。

その条件がそろって、初めてこのアプリの効果が出てくるわけです。

陽性情報を申告するには、保健所から発行されたHER-SYSという処理番号の入力が必要なので、いたずらや虚偽申告の心配はありませんが、一体どれだけの人が登録してくれるでしょうか?

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こういうことは、ある程度の強制力をもって医療機関が自動的に行うべきことで、個人個人の善意に委ねている間は、あまり効果はないように感じます。

一体何人の陽性者が、COCOAをインストールして陽性者登録を済ませてくれるでしょうか?

もし、全陽性者がスルーしたら・・・このアプリは何の意味も無いということになります。

そう考えてしまうのは、陽性者の特定ができてしまうのでは?という懸念があるからです。

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不特定多数の人間と接触するケースならともかく、特定の人物としか接触しないケースでこの通知がきたら、人物の特定はそんなに難しくないでしょう。

このアプリが反応する条件は、1m以内で15分以上接触した場合とあります。

生活スタイルによっては、この条件に当てはまる人物はかなり限られてきます。そんな中で通知が来たら、確定ではないにしろ、ある程度の特定は可能。

特に田舎などでは、その後の人間関係にしこりを残すことにもなりかねないので、陽性者との接触通知は即効性ではなく、タイムラグをやや長めに設けたほうがいいでしょう。今後のアップデートでそういう設定ができれば良いですね。まだプレビュー版ということで、今後のアップデートに期待。

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