昨日、M1 Mac向けのParallels Desktop 16の仮想マシンでARM版Windows 10 Insider Previewの動作報告がありましたが、この件について、さらに明るいニュースが出てきました。
Bloombergの記事によると、Microsoftが自社製のARMチップの開発を進めているという話。
このMicrosoft製のARMチップは、クラウドサービスAzureのデータセンター向けのものと、Surface向けのものがあるといいます。
Microsoftが本格的にARMへの移行を進めているという事で、今後は、ARM版Windows 10の開発にもかなり力が入るんじゃないか?という期待が高まりますね。
実は、SurfaceにはすでにARMチップを搭載したモデルとして「Surface Pro X」があり、Qualcommと共同開発したARMチップが搭載されているのですが、まだまだ売れ筋はIntelチップ搭載モデルとなっています。
その理由の1つは、アプリの対応状況にあります。
ARM版Windows 10では、従来の64bitアプリはエミュレーションで動作するようになっていますが、エミュレーションでは正常動作しないアプリがあったり、正常動作しても速度が遅かったりして、ソフトウェア面での時期尚早感は否めません。
もう1つは、「Surface Pro X」に搭載されているARMチップMicrosoft SQ 1 / SQ 2のベースとなったQualcommのチップというのが、Snapdragon 855というかなり古いチップということです。
2018年に発表された7nmプロセスのチップをベースにしているので、5nmプロセスのApple M1チップと比べると、あらゆる面で次元が違います。
とりあえずARMチップで1台作っとくかぁ〜〜!みたいなやっつけ感がひしひし・・・
そのため「Surface Pro X」の評判はあまりよくありません。
・・・と、ここまではそうでしたが、今はMicrosoftも本腰を入れてARMチップを開発しているということなので、おのずとARM版Windows 10の完成度も高まるでしょうし、そうなればAppleシリコンMac + Parallels Desktopで動作するARM版Windows 10も今よりは使えるレベルになるはず。
ちょっと期待しとくかぁ〜〜〜。
- Source Bloomberg