(image: Matthew Panzarino)
トラッキングデバイスことスマートタグAirTagの機能について、気になるポイントがいくつか明らかにされています。
1つのApple IDに最大16個登録できる
1つのApple IDに紐付けできるAirTagは、最大で16個までとなります。
十分すぎる数ですね。
バッテリーはCR2032コイン型電池で1年以上使えます。
バッテリー残量が低下してくると通知でお知らせ、電池は自分で交換可能です。
ペットや子供の追跡に使える?
まず、AirTagの活用方法として誰もが思い浮かぶ用途として、ペットや子供の見守りに使うというものがあります。
低コストで使えるのでめちゃくちゃ捗りそうですが、Apple担当者によると、AirTagはあくまで物を追跡するために開発されたトラッキングデバイスで、ペットや子供の見守りに使う為に開発されていないということです。ただし、トラッキングの範囲内であれば普通に使えるので、AirTagはペットや子供の見守りに使えないというのは、あくまで訴訟対策としての発言のように思えます。
例えば、ペットなら首輪に取り付ける事になりますが、首輪を外されて連れ去られたら?子供の場合も同じで、カバンを置いたままどこかへ移動したら追跡はそこで止まります。
そのため、子供を追跡するのならApple Watchのファミリー共有設定の方が良いと言われています。
Apple Watchのファミリー共有設定を行うことで、電話をかける、メッセージを送る、位置情報を共有し合うといったことができます。
ストーキングへの対策
追跡が行えるトラッキングデバイスとして活用できるAirTagですが、裏を返せば第三者の追跡にも使えるということになります。ストーカーにとってはかなり便利なデバイスになるんじゃ?という懸念がありますが、AirTagは基本的に自分の所有物に取り付けるためのデバイスで、無許可で勝手に他人を追跡するためのデバイスではないので、そういう用途に対する機能も搭載されています。
iPhoneユーザーの場合、不明なAirTagがあなたを追跡していることを通知で知らせてくれます。
iPhoneユーザー以外の場合は、通知機能はありませんが、AirTag本体が所有者から離れて3日経過するとアラーム音が鳴る仕組みになっているので、それで気づくことができます。
そうやって不明なAirTagに追跡されていることに気づいた場合、警察に連絡を行います。警察や裁判所からAppleに対して開示請求が行われると、Appleはそれに全面協力する意向を示しています。AirTagのセットアップにはApple IDと紐付ける必要があるので、AirTagのシリアル番号から所有者の氏名や生年月日、住所などすべての情報が分かります。
この仕組によって、ストーカーの悪用を思いとどまらせることができるというわけです。
家族間で複数のApple IDで複数のAirTagを運用している場合、そのままだと家族間のAirTagで不明な追跡アラートが出てしまいますが、その場合は、ファミリー共有に設定することでアラートを無効化できます。
AirTagのアラーム音量はかなり大きい
前述にもあるAirTagのアラーム音ですが、実際に実物を先行レビューしたメディアの感想によると、アラーム音はかなり大きいということです。
U1チップを搭載したiPhone 11以降のモデルでは、正確な位置までナビゲーションしてくれるモードがありますが、そうじゃなくてもアラーム音だけでAirTagの場所を特定できるほどアラーム音は大きいので、iPhone 11以前のモデルでもAirTagの場所を探すのにそれほど苦労はしないでしょう。
AirTagが盗まれたら?
忘れ物防止や盗難防止に効果を発揮するAirTag。
もし、AirTag自体が盗まれてしまったらどうするのかという疑問がありますが、これについても対策が行われています。
まず、セットアップしたAirTagは、他人のiPhoneでは使用できません。Apple IDに紐付けされている間は、他のApple IDでは使用できないようになっています。
そのため、万が一盗まれてしまっても悪用される心配はありません。
AirTag自体を狙った盗難も発生しにくいでしょう。
- Source TechCrunch
- Source Fast Company