iOSには、「写真」アプリに保存している写真やビデオをiCloudストレージに自動アップロードして、iPhoneやiPadのストレージ容量を節約できる機能があります。
iCloudストレージのプランを200GBや2TBにすれば、iPhoneやiPadの本体ストレージが64GBや128GBでも高画質な写真やビデオを大量に保存することができるので、microSDカードが使えないiPhoneやiPadにとっては、かなり頼りがいの有る機能となります。バックアップも兼ねているし。
ただ、ちょっとした課題もあります。
それは、速度制限されていないWi-Fiの確保。
写真だけならそんなに気にはならないのですが、4Kビデオを含む場合は、それなりに大きなサイズのファイルをアップロードすることになり、回線選びが必要になります。
iCloudストレージへのアップロードは、キャリアやMVNOの回線でも可能ですが、すぐにギガが無くなってしまう(4Kビデオだと、1日分のアップロードで1ヶ月分のギガを消費することも余裕)ので、これは最終手段として残しておきたいところ。
というわけで、Wi-Fiの第一候補は滞在しているホテルのWi-Fiでしょうか。
ただ、これもホテルによっては通信速度が出なかったり、アップロードだけを絞っていたりするようです。安いビジホだとWi-Fiの電波が弱かったり、1本の回線でホテル全体のWi-Fiをまかなっていたりして、実用できないこともあります。
とある安ビジホのWi-Fiのスピードテスト結果
こちらは、先日滞在したとある安ビジホ(シャワーとエアコンが臭くて布団がペラペラ)のWi-Fiのスピードテストになります。
チェックインしてWi-Fiに接続した当初は、それなりに速度が出ていて「これならiCloudストレージへのバックアップも大丈夫そうだな」と安心していたら、アップロードがいつまで経っても終わらなくて、再び速度をチェックしたら↓
アップロード速度がめちゃくちゃ絞られていました。
時間は23時。アップロードだけが意図的に絞られているというよりは、多くの人が部屋に帰ってきてスマホやらPCやらを使い出すピークタイムということで、回線が限界を超えているようでした。自分と同じようにiPhoneのiCloudにアップロードしている人も多いのかも?
「・・・こりゃ無理だな」ということでiCloudへのアップロードは諦め、MacBook AirにポータブルSSDを接続してビデオファイルだけをAirDropでバックアップしてから、iPhone本体からビデオファイルを削除して空き容量を確保するという、iCloudストレージを全く生かさない旧来の作業を行うはめに。
深夜2時になって再びスピードテスト。
「相変わらず遅え・・・」
アップロードはマシになりましたが、それでもK-Opticomの光回線とは思えない速度です。Ping値はかなり良くなっているので同時接続数はかなり減ったようですが、通信速度は遅いまま。やっぱり回線速度を絞っているのでしょうか。各階ごとに10Mbps上限とか・・・と、そんな邪推をしてしまうほどの速度です。
ホテルのWi-Fiが終わっていた場合の代替案
- 快活クラブなどのネカフェのWi-Fi
- 駅などのドコモやauのWi-Fiスポット
- マクドナルドのWi-Fi
アップロード速度が20〜40Mbpsくらい出ていれば、iCloudストレージへのバックアップもそつなくこなせますが、ビデオのアップロードにはそれなりに時間がかかるので、休憩も兼ねられる場所が好ましいですね。
dアカウントがあれば無料で使えるドコモのWi-Fi SPOTか、全国津々浦々に展開している快活クラブを利用するのがちょうどいいかなと思いますが、それも場所や店によっては全くアップロード速度が出ていないことがあり、利用者の少ない穴場を見つける必要があります。とどのつまり、自宅以外のWi-FiでiCloudストレージを有効活用するというのは、なかなか難しいテーマなのかも。