DJIのスマホ用スタビライザーにニューモデルの「OM5」が登場しました。
旧モデルのOM4は価格改定された「OM4 SE」として販売継続されます。
Osmo Mobileはスマホ用の3軸ジンバルとして登場した製品で、Osmo Mobile 2ではお手頃価格になり、Osmo Mobile 3では折りたたみ式になり、OM4では着脱が磁石に変わるなど、毎年のように変化が楽しめるシリーズでもありますが、今回のOM5では、とうとう“自撮り棒(延長ロッド)”が内蔵されました。
スタビライザーでありながら、持ち手の上の部分を自撮り棒の様に21.5cm伸ばすことができます。
モーターの下の部分を21.5cm延長することで、広角レンズを取り付けなくても自分と周囲の風景を同時に撮影することができ、さらに延長部分の上にモーターが付いているので、延長ロッドを伸ばした状態でも手ブレすることなく撮影が可能です。
延長ロッドが内蔵されているスマホ用スタビライザーは、実は中華メーカーですでに数多く存在しています。
3軸ジンバルとなると数が限られますが、FeiyuTechの「Vimble2S」やMOZAの「Mini-S Plus」といった製品があり、価格もお手頃なので、選択肢としてはDJI一択というわけではありません。
そんな中、後発で登場したDJIのOM5の強みはというと、デザインや色が目立ちにくい、磁石で着脱できる、延長ロッドがメタルジョイントになっていて耐久性がある、収納時のサイズが小さい、軽量、正規品なのでサポートが受けられるといったポイントが挙げられます。
本体の軽さについても魅力的で、前述のライバルモデルは重さが428gや420gもあるのですが、OM5はジンバルと磁気クランプで324gとなっていて100g近く軽くなっています。
今回のOM5からは、ミニ三脚が同梱品になります。
価格は17,930円。
OM 4やOsmo Mobile 3と比べると、ちょっと高くなりますね。
それでは、過去モデルとスペックを比較してみましょう。
OM 5のスペック
- バッテリー容量:1000mAh
- 駆動時間:6.4時間
- 重さ:ジンバル290g, 磁気クランプ34g, 三脚72g
- 対応スマホ重量:230 ± 60 g
- 対応スマホ幅:67〜84 mm
OM 4 SEのスペック
- バッテリー容量:2450mAh
- 駆動時間:15時間
- 重さ:ジンバル390g, 磁気クランプ34g, 三脚72g
- 対応スマホ重量:230 ± 60 g
- 対応スマホ幅:67〜84 mm
OM 5のスペック
- バッテリー容量:2450mAh
- 駆動時間:15時間
- 重さ:ジンバル405g
OM4とOM5の大きな違いは、バッテリー容量と重さですね。
OM5で延長ロッドが内蔵されたことで、そのスペース分バッテリーが小さくなり(2450mAh→1000mAh)、その結果、重量が軽くなった(390g→290g)という。また、本体デザインも刷新されて、より目立ちにくくコンパクトになっています。
バッテリー容量と軽さのどちらを重視するかは撮影スタイルによって変わるでしょうが、本体が目立ちにくくコンパクトになっているのは良いですね。いかにも「スタビライザーです!」みたいなデザインと色は実際に使うとかなり浮くので、認知度が高い自撮り棒を装うカジュアルな雰囲気を醸し出しているこいつは、今後のスマホジンバルのスタンダードになっていくでしょうね。
OM4の方は、ミニ三脚が付いたOM4 SEとして11,439円で販売されています。
- Source DJI OM 5 - 仕様