何らかの理由で発売延期されていたGoPro HERO 11 Black Mini(長い)が発売されました。
製品名にBlackいるか?
というツッコミはさておき、まずはじめに残念なお知らせがあります。
このHERO 11 Black Miniでは外部マイクが使えません。
まずは、その部分からチェックしていきましょう。
サイドカバーを開くと、USB-CポートとmicroSDカードスロットがあります。
バッテリーは内蔵式という割り切った仕様になっているので、バッテリーパックを交換することはできません。
一応確認のために、USB-Cポートにマイクアダプターを接続してみました。
マイクアダプターを介しての充電はできますが、外部マイクは認識されていないようで音声は本体マイクからのみ。そもそも、HERO 11 Black Miniの設定には外部マイクやモジュラーの項目はありません。ハードウェアは認識しているので使えるとは思うのですが、ファームウェアで制限されているような印象を受けます。
ユーザーの要望を受けてファームウェアアップデートで対応するか?それとも、ハックされたカスタムファームウェアで無理やり使えるようになるか?どちらにしても、デフォの状態では外部マイクやモジュラーは使えないということです。
充電や録画中の確認は、本体上部にあるLEDとインジケーターで行えますが、マウント方法によっては全く見えません。
通常のGoPro HEROは、前面と背面にLEDが搭載されていて、ここが点滅することで録画中であることを確認することができるのですが、HERO 11 Black Miniではちょっと確認しづらくなっています。
カメラレンズはHERO 11 Blackと同じで、Maxレンズも取り付けられます。
(12月に提供されるファームウェアで、Maxレンズに正式対応することになっています。)
インジケーターはGoPro Sessionとよく似ています。
撮影モードはここでチェックできるので、無いよりはマシかな。
設定や画角のチェックは、GoPro Quickアプリで行います。
HERO 11 Blackと同じく録画中のプレビューは行えないので、新しい場所にマウントする時は、録画する前に画角をチェックして決めておきます。
詳細設定は、撮影モードの選択から進みます。
HyperViewやSuperView、リニア水平維持はここで切り替えます。
外部マイクやモジュラーの項目はありません。
マウンターは底面と背面に2つあります。
背面のマウンターを使えば、これまでアームを組み合わせていたようなマウント方法が省略できるようですが、従来のGoProとの入れ替えで使う場合は、あまり使う機会は無さそう。
背面部分はヒートシンクになっていて、放熱フィンで発熱対策が施されています。
この部分の重さがあるので、さほど軽くは感じません。
HERO 7 Blackとの比較。
本体サイズはHERO 11 Black比ではコンパクトですが、HERO 9 Black以前の旧モデルと比べると、そこまでコンパクトではありません。重さも同じくらいあります。
人間の目の錯覚か、長方形より正方形の方がコンパクトに見えますが、本体の厚みはかなり違います。レンズ1個分、HERO 11 Black Miniの方が分厚くなります。
背面のヒートシンクは排熱のために熱くなるようになっています。熱くなる=排熱が上手くいっているという事なので、なにこれ!凄く熱をもつね!といってツッコむのは的外れとはいえ、真夏の日中に使うのはヤバそうだなというくらいに熱はもちます。
真夏に熱くなるのは当たり前なんですけど、こいつは内蔵バッテリーなので、発熱には気をつけたいというのがあります。
外部マイクが非対応なので、メインのアクションカムとしては全く向いていませんが、GoPro Sessionの後継モデルとしては普通にありだと感じました。自撮り棒にセットして手持ちで撮影するのも悪目立ちしにくいし、手持ちなら外部マイクはさほど必要ないし、妥協の産物という印象も若干ありますが、メインとして使わないのであれば割と愛せるモデルかなと思います。
ただ、内蔵バッテリー仕様のため製品寿命は2〜3年ほどだとみられます。HERO 7やHERO 4のように、長年に渡って愛用されるモデルにはなれないでしょう。