iPhone SE 4が発売延期か中止の可能性、製造コスト高や米国の景気後退が影響

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2023年の春に登場が予定されていたiPhone SE 4について、発売延期または発売中止になる可能性が高いとアナリストのMing-Chi Kuoさんが予想しています。

iPhone SE 4は廉価版iPhoneの最新モデルとして、これまでのiPhone 8ベースからiPhone XRベースのフルスクリーンデザインへ変わるとされていますが、この仕様変更による製造コストの増加が指摘されています。2022年からのエネルギー価格や物価の上昇は、当初の予定よりもiPhone SE 4の製造コストをさらに増加させることになり、増えた分の製造コストをどうするかという問題があります。

製造コストの増加分を販売価格に転嫁する場合、廉価モデルにも関わらず価格が高いということで製品としてのポジションがあやふやになり、販売が低迷します。販売価格に転嫁せずにAppleが負担する場合は、単純に収益率が下がります。

この問題を回避するため、AppleはiPhone SE 4の発売を見送る可能性があると予想されています。

低価格を維持できないなら出さない方がマシ

iPhone SEの需要は一定を維持していますが、その最大の理由は価格が最も安いモデルだからです。ホームボタン搭載やTouch ID対応といった機能に魅力を感じるという人もいますが、それらは後付けの理由にすぎません。

もし、iPhone 13 miniとiPhone SE 3が、全く同じ価格で売られていたらどうでしょうか?

ほとんどの人はiPhone 13 miniを購入すると思います。

iPhone SEは安くないと意味がないわけですが、iPhone SE 4の仕様では製造コストが増加して従来の価格帯を維持するのが難しいとされています。

2023年の景気後退下でSE 4は売れない可能性

また別の要因として、2023年は米国を中心に世界中で景気後退(リセッション)が懸念されています。

リセッション入りすると、消費は今よりもさらに冷え込む見通しとなっているので、メーカーは売れるモデルや収益性の高いモデルだけを厳選して登場させる必要があります。このタイミングで販売価格が高くなるiPhone SE 4を出しても、予想より売れない可能性が高く、それなら発売を見送った方がいいという予想も納得できます。

そもそも、あの重量級のiPhone XRベースという時点で、iPhone SE 4は微妙なモデルになりそうだという先入観がありましたが、それでいて価格が今より高くなるようなら、不人気モデルになるのは確実でしょう。

特に、日本の国内販売分に関しては、Appleレートが修正されない限りは売れないでしょう。

参考:iPhone SE 3の価格(12月21日現在)

米国

  • 64GB:429ドル
  • 128GB:479ドル
  • 256GB:579ドル

日本

  • 64GB:62,800円
  • 128GB:69,800円
  • 256GB:84,800円

これよりも高くなるなら、廉価モデルとしてはちょっと「無い」ですよね。

2023年の春までに、Appleレートが135円より下に修正されたらワンチャンありますけど。

ちなみに、米国のリセッションは2023年6月頃がピークで、2023年の後半にかけて緩やかに回復していくと予想されているので、この予想通りに事が進めば、秋頃に登場するiPhone 15シリーズにはそこまでの悪影響は無さそうです。

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