今後、MacBookシリーズを含むラップトップPCのディスプレイが、液晶パネルから有機ELパネルへと移行していくと言われています。
また、iPad ProのディスプレイについてはミニLEDから有機ELに移行するようです。
アナリストMing-Chi Kuoさんの予想によると、2023年はSamsung DisplayがラップトップPC向け有機ELパネルの出荷数を前年比で70%増やす目標を掲げており、Samsung Diplay製の有機ELパネルを搭載するMacBookが2024年末までには登場するといいます。
有機ELは、スマートフォンやスマートウォッチに広く採用されているディスプレイパネルです。通常の液晶パネルと比べて折り曲げることができ、発色が鮮やか、高輝度、低消費電力といった特性を持っています。最新のミニLED液晶パネルよりも薄くて軽く、さらに以前よりも低コストで製造できるようになっているので、エントリーモデルから採用できるというのが最大のメリットとしてあります。
デメリットとしては、同じ画面を長時間表示しつづけると焼き付きが生じるという特性があるので、スマートフォンと比べて、同じ画面で長時間の作業を行いがちなラップトップPCではやや心配な一面もあります。
MacBookシリーズが有機ELパネルへ移行することにより、他社のラップトップPCも有機ELパネルへの移行が進むと考えられており、今後数年の内にラップトップPCは有機ELディスプレイモデルが主流となると予想されます。
この他、直近で出ているApple製品についての情報をまとめました。
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- 2024年または2025年に登場するApple Watch Ultra、Appleが設計するマイクロLED液晶ディスプレイを搭載
例年通りであれば、大きな動きがあるのは3月、6月、9月、10月となります。今年は2022年の余波で物価高騰と景気後退がかなり不安視されているので、大胆な新製品は登場しにくい年となりそうです。
例えば、Appleが開発しているMacProには当初、152コアのGPUを搭載する超ハイエンドチップの搭載計画がありましたが、結局中止となり、Mac StudioレベルのM2 Ultraチップ搭載へと落ち着いています。
iPhoneでは、廉価モデルのiPhone SE 4の開発が中止されましたし、新型iPadシリーズやApple Watchも内部アップデートのみとなります。
- Source 郭明錤 (Ming-Chi Kuo)
- Source Bloomberg