2023年の秋に登場するiPhone 15より、入出力ポートとしてUSB-Cが搭載されるという情報がほぼ確定的として伝えられています。
この情報の初出は、先日、Ming-Chi Kuoさんがツイートで伝えた情報になります。その後、投稿されたBloombergの記事では、AppleがiPhoneにUSB-Cを搭載するテストを数ヶ月前から行っていた事が伝えられました。
- iPhoneへUSB-Cを搭載するテストが実施されている
- USB-Cが搭載されるのは、早くても2023年モデルのiPhone 15から
- 今年9月に登場するiPhone 14は、Lightningのまま(Proのみ、USB 2.0→USB 3.0に高速化される可能性)
iPhoneのポートレスモデル化は先送りへ
2021年に伝えられていた噂には、今後のiPhoneはLightningからポートレスモデルへと移行するという情報がありました。USB-Cへは移行せずに、入出力ポートが一切存在しないポートレスモデルに変わるというもので、データの送受信はワイヤレスで行い、デバイスへの充電はMagSafeを使うという計画でしたが、Ming-Chi Kuoさんの最新ツイートによると、ポートレスモデルiPhoneは開発中ではあるものの、技術的な問題があるため、すぐにリリースされる可能性は低いということです。
1. Portless iPhone may cause more problems due to current limitations of wireless technologies & the immature MagSafe ecosystem.
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 15, 2022
2. Other Lightning port products (e.g., AirPods, Magic Keyboard/Trackpad/Mouse, MagSafe Battery) would also switch to USB-C in the foreseeable future. https://t.co/KD14TgBmtr
USBのファイル転送速度
- USB 2.0:480Mbps
- USB 3.0:5Gbps
- USB 3.1 Gen2:10Gbps
- USB 3.2:20Gbps
Lightning→USB-Cに変わることで、ファイル転送速度がかなり高速化されます。ケーブルもUSB-CさえあればOKになり、充電時の汎用性とファイル転送速度の向上が期待できます。
Lightningポート搭載アクセサリもUSB-Cへ
LightningからUSB-Cへの移行に伴い、Apple純正アクセサリもUSB-Cタイプが登場するとされています。といっても、これらのアクセサリは、ほぼ充電用のポートとしてLightningを搭載しているだけなので、それほど大きな変更点ではありません。
- AirPodsシリーズ
- Magic Keyboard
- Magic Trackpad
- Magic Mouse
- MagSafeバッテリーパック
USB-C製品は信頼できるメーカー品を
2023年秋にUSB-Cへの移行が判明した今、これからLightningアクセサリを新規購入する人は減少していき、Lightning用のアクセサリの価値は徐々に落ちていくと思われます。
逆に、USB-Cアクセサリは今よりもさらに盛り上がりそうですが、USB-Cは端子の形状がUSB-Cでも、規格がUSB 2.0だったりUSB 3.1 Gen1だったりUSB 3.1 Gen2だったり、最大電流が3Aだったり5Aだったりと混在しているので、USB-Cのケーブルやハブ選びは、安いからといって謎メーカー品にするのではなく、信頼できるメーカー品を選ぶことをおすすめします。
- Source Bloomberg