DaVinci Resolveを使った動画編集作業を外出先でもしたい!
最近は、自宅での作業用にDaVinci Resolve Project Serverをインストールして、LAN内でプロジェクトファイルを同期して使っていますが、Project Serverは外出先では使うことができません。
外出先からもアクセスするとなると、NASを導入してPostgreSQLとルーターのネットワーク設定を行い外部からアクセスできるようにする必要があります。しかし、この方法ではNAS導入のコストがかかるのと、外部からアクセスされるリスクが伴います。
そこで、もっとお手軽かつ安全な方法としてBlackmagic Cloudを試してみました。
Blackmagic Cloudはクラウドストレージにビデオを保存したり、プロジェクトライブラリを複数ユーザーで共有して編集することができるサービスです。ストレージプランは他のクラウドストレージサービスと比べて高すぎるので使うことはありませんが、プロジェクトライブラリは1つ追加するのに786円/月でできます。
1つのプロジェクトライブラリに複数のプロジェクトを保存できるので、個人の利用であればこれだけで十分。
786円という価格も一定期間のみ利用するのならコスパは良いと思います。長期に渡って使うのなら、NASの導入を検討するのが良いかもしれませんが。
決済にはクレジットカードが必要です。
月額プランですが、契約は自動更新されるので注意しましょう。
クラウドに新規プロジェクトライブラリを追加します。
ローカル、ネットワーク、クラウドで混在しないように、Project Serverであることがわかりやすい名前にしました。
クラウドにプロジェクトライブラリが追加されました。
次に、これまで使っていたプロジェクトを読み込んでいきます。
ローカルまたはネットワークからこれまで使っていたプロジェクトを選択して、右クリックメニューから「Export Projects」。
これでプロジェクトファイル(drp)が書き出されます。
再びクラウドのプロジェクトライブラリに戻り。
下のメニューにある「読み込み」からプロジェクトファイルを読み込み。
クラウドのプロジェクトライブラリはクラウドサーバーを介して最新の状態が同期されるので、外出先でちょっと作業して帰宅後に仕上げるといった使い方ができます。
使ってみた感想
出先では、メディアファイルを保存したポータブルSSDをM1 MacBook Airに接続して編集しています。今回、クラウド上のプロジェクトライブラリに変更しましたが、ローカルとほぼ変わらない感覚で使えました。サーバーとのやりとりはプロジェクトライブラリの同期だけなので、通信回線の品質は格安のものでも十分使えます。
ラグが発生するポイントは編集中の保存ですが、LANで使っているProject Serverよりも早く感じます。
ただし、注意点もあります。
注意したいポイント
- オフラインではプロジェクトを保存できない
- 字幕のスタイルのプリセットはリセットされるので保存しなおす必要あり
プロジェクトライブラリを読み込んだ状態であればオフラインでも編集作業はできますが、オフラインではクラウドに保存することはできません。オフラインでの作業中にcmd+Sで保存しようとすると、くるくるの読み込みモードに入ってしまうので作業が中断してしまいます。また、「プロジェクトの重大なエラー」が表示される原因にもなるので、基本的にオフラインでの作業には向いていません。
そんな感じで注意点もあります。
正直、このくらいの機能なら有料のDaVinci Resolve Studioの標準機能として提供して欲しいというのがありますけど、出先の空いた時間にちょこっと編集できるのは強みですね。
- Source Blackmagic Design Cloud
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