Apple M3チップを搭載した14インチMacBook Proのベンチマークスコアが掲載され始めました。
Geekbench 6を使ったCPUベンチマークの結果になります。
M3チップには8コアCPUが内蔵されており、コア数だけならM2チップと同じですが、5nm→3nmプロセスになっていることや、クロック周波数が3.47 GHz→4.05 GHzになっているなどの違いがあります。
こちらは、M3チップ(上)とM2チップ(下)のベンチマークスコアの比較。
シングルコアで約16.9%、マルチコアで約17.5%ほどスコアがアップしています。
全体的にパフォーマンスが良くなっていることがわかりますね。
M2チップからM3チップになってコア数やメモリ帯域幅は変わっていませんが、M3チップにはメディアエンジンとして「AV1デコード」が追加されています。
AV1は次世代のビデオコーデックで、HEVC / H.265よりも高圧縮で画質を落とさずにファイルサイズを削減できるというメリットがありますが、AppleはビデオコーデックとしてHEVC / H.265を推している立場上、AV1への対応は全く進んでいませんでした。
M3チップでハードウェアデコードがサポートされたことで、CPUパワーをあまり消費せずにAV1コーデックのビデオファイルをスムーズに再生できるようになります。
1世代前のM2チップと比べても進化がみられるM3チップ。今回発表された24インチiMacとMacBook Pro以外のモデルは2024年に登場する予定です。
- Source Mac15,3 - Geekbench