Appleが開発している自動運転のEV(電気自動車)について、開発が難航していることから、自動運転のレベルを当初のレベル4からレベル2+にグレードダウンした上で、2026年だった発売予定を2028年に延期することで計画の実現度を高めたとBloombergが報じています。
Appleがドライバーレスの完全自動運転のEV(電気自動車)を開発していると報じられたのは数年前。当初は、完全な自律走行機能を備えたEVの発売が目標とされていましたが、その後の開発の過程で多くの難題にぶつかり、より達成可能で野心的ではない目標に移行したということです。
アメリカ運輸局が定める自動運転のレベルは、機能によってレベル1〜5までに区分されています。
自動運転のレベル
- レベル1(運転支援):ドライバーが主に操作を行う。一部の機能(例えば、速度調整や車線維持)が自動化される。
- レベル2(部分自動化):ドライバーが監視を行う。特定の状況下で複数の機能(ステアリングやアクセルなど)が自動化される。
- レベル3(条件付き自動化):ドライバーが必要に応じて介入する。特定の環境下で自動化。自動運転システムが全ての操作を行う。
- レベル4(高度自動化):ドライバーが介入する必要はないが、自動運転システムは特定の地域や条件(高速道路上など)に限定される。
- レベル5(完全自動化):ドライバーが不要。自動運転システムが全ての操作を行う。
2028年頃に登場する予定の初めてのApple Carは、レベル2+ということで、車線内を一定速度で走行して前の車との車間距離を一定に保つというオートクルーズ機能が備わっているだけのEVとなります。
開発当初のレベル4とは全く印象が異なりますが、2028年に自動運転レベル2+のグレードのEVなら、比較的リーズナブルな価格で販売できるでしょうし、Appleカー一般販売の実現度がより高まったということで、失望感よりも期待感の方が高いニュースとも受け取れます。
- Source 朝日新聞デジタル
- Source IT之家
(ソース元のBloombergは、会員限定記事となっているので省きました)