(image: Tesla)
Appleが開発中とされているEVカーのApple Carについて、2026年までに一般向けに10万ドル以下の価格で登場する予定である一方で、完全自動運転については搭載される予定は無いとBloombergが伝えています。
Apple Carは当初、レベル5の完全自動運転を目指して開発されていましたが、計画の変更により、完全自動運転は搭載されないことになったということで、まずは単なるEVカーとして登場することになるApple Carですが、登場時期についてもこれまでの予定より少し延期されています。
現在の開発のタイムスケジュールによると、2024年末までに車体デザインを含めた設計が行われ、2025年は車両のテストを実施、2026年に一般発売されることになっています。
価格設定にも変更があり、以前は12万ドル以上になるとされていた価格が10万ドル以下へと引き下げされています。レベル5の自動運転が搭載されないことで、価格の引き下げが行われたと考えられます。
価格が引き下げられたといっても10万ドルの車ということで、いわゆる高級車に該当します。10万ドル前後のEVカーとしてはテスラのモデルSがあり、同価格帯のEVカーとして、Apple CarもモデルSと同じくらいのスペックや装備になることが予想されます。
(image: Tesla)
テスラ モデルS デュアルモーター
- 0-100:3.2秒
- 最高時速:250km/h
- 航続距離:652km
Apple Carにはレベル5の自動運転機能は実装されませんが、独自のカスタムチップやLiDARセンサーとカメラが搭載されており、これを使ったオートパイロットなどの機能が備わっています。カスタムチップは、Macのハイエンドモデルに搭載されているAppleシリコンの4倍の処理能力があるということで、この辺りが他のEVカーとの違いです。
(Apple CarはMacとしても使える?)
また、Apple Car専用の自動車保険も検討されているようです。
レベル5の自動運転EVカーが普及価格帯になるまでは最低でも10年はかかりそうなので、行く末を生暖かく見守りましょう。
- Source Bloomberg