今後のスマホのトレンドとなるのが「AI」と「折りたたみ」の2点。
なかでも折りたたみスマホは、中国市場ではすでに定番モデルとなっています。
市場調査のIDCが発表した中国市場の折りたたみスマホに関するレポートによると、中国で折りたたみスマホが登場したのは2019年から出荷台数は右肩上がりとなっていて、2019年から2023年までの4年間、毎年連続で前年比100%以上成長している市場となります。
直近では、2023年の第4四半期の出荷台数は、Huawei、OPPO、Honorといった中国国内メーカーの新製品が牽引したことから、前年同期比で149.6%もアップしています。
高価な印象の強い折りたたみスマホですが、近年はハードウェア技術が熟成されてきており、販売価格が下がってきたことから多くのユーザーが購入するようになったことも成長の理由の1つに挙げられます。
折りたたみスマホには2種類ある
折りたたみスマホには「縦開きタイプ」と「横開きタイプ」の2種類があります。
「縦開きタイプ」は日本のガラケーでもよく観られた二つ折りのタイプです。
こちらのタイプは製造コストが安いので、販売価格も低く(400ドル〜600ドル)設定できます。
折りたたみスマホの黎明期からあった「横開きタイプ」は、画面を展開するとタブレットとしても使えるという機能面でのメリットがありますが、製造コストが高くなるのでハイエンドモデルとしてラインアップされています。
中国では「横開きタイプ」が人気
お手頃な「縦開きタイプ(二つ折りタイプ)」は価格が安いことがメリットですが、ハードウェアとしてはあまり面白みがなく、それなら普通のストーレートスマホでいいやという人が多いのか、中国の折りたたみスマホ市場では「横開きタイプ」が好まれる傾向があります。
- 中国では折りたたみスマホがトレンドになりつつある
- 折りたたみスマホの価格は安くなっている
- 縦開き(二つ折り)タイプのスマホはお手頃価格
- 横開きタイプのスマホはハイエンドモデルで高級路線
- 中国では、機能的な横開きタイプの折りたたみスマホの方が人気
Appleも折りたたみiPhoneを開発中とされていますが、中国市場でシェアを獲得するには、エントリーモデルとして「縦開きタイプ(二つ折りタイプ)」を出すよりも、ハイエンドモデルとしてiPadとしても使える「横開きタイプ」のiPhoneを発売する必要がありそうです。
コンパクトにポケットに入れられる縦開きも便利っぽいけどね。
日本ではどちらが受けるでしょうか?
- Source IDC:2023年中国折叠屏手机市场