Appleはこのところ、収益性を高めるために採算が取れないと判断したプロジェクトを中止する動きをみせています。先日報道されたEV(Apple Car / Titan)に続き、マイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watchの開発プロジェクトが中止され、開発チームが解散したとアナリストのMing-Chi Kuoさんが伝えています。
開発中止の理由としては、マイクロLEDディスプレイは製造コストが高い割に製品への付加価値があまりということが挙げられています。
他のApple製品で見ても、3月に発表されるM3 iPad Proのディスプレイパネルは、マイクロLED液晶から有機ELへと変更されています。また、今後登場するMacBook向けに有機ELディスプレイが開発されているという情報もあり、Apple製品に搭載されるディスプレイが有機ELへとシフトして行くことが予想されます。
マイクロLEDディスプレイの開発チームが解散したことで、Appleのディスプレイ自社開発は大きく後退するとアナリストのMing-Chi Kuoさんは述べています。Apple製品が今後も有機ELディスプレイに依存するなら、サプライチェーンのSamsungディスプレイとLGディスプレイにとっては好機となるでしょう。
- Source 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) on X