マルチプラットフォームで動作する定番メディアプレイヤーの「VLC」を提供するVideoLANの社長であるケンプ氏が今後の開発プロジェクトについて語り、Apple Vision Pro向けのVLCの開発に取り組んでいることを明らかにしました。
「私たちは、すでにVLCのバージョンをVision Pro上で動作させています。」
VLCはこれまでMRヘッドセット向けの開発を行っておらず、visionOS版VLCは初めてのMRヘッドセット向けVLCになります。180度VR動画にも対応したメディアプレイヤーになるのか、それとも2D動画のみのメディアプレイヤーになるのか?多くのVision Proユーザーは前者のVLCの登場を望んでいるのは間違いありません。
MRヘッドセットでは、Meta Quest向けのVLCの開発についても前向きに検討しているということです。ただ、Meta Questにはすでに数種類のメディアプレイヤーが存在しているので、開発意欲はあまり高くなさそうなニュアンスで語られています。
その他には、WebアプリバージョンのVLCも開発中とのこと。 こちらはWebAssembly技術を使ってプレイヤーをインストールすることなくブラウザだけで動画を再生できる仕組みになります。
クラウドストレージに実装されているメディアプレイヤーは、動画ファイルのコーデックによってはスムーズに再生できないことがありますが、WebAssemblyを使ったWebアプリ版VLCなら快適に再生できるだろうという期待感があります。
- Source Lowpass