Blackmagic Designのビデオ編集ソフトの最新バージョン「DaVinci Resolve 20」が発表されました。メジャーアップデートとなる今回は、パワフルなAIツールを含む100種類以上の新機能が追加されました。
AIツールはDaVinci AI Neural Engineという機能で、顔認識、オブジェクト検出、スマートリフレーミング、スピードワープリタイム、Super Scale、自動カラー、カラーマッチングなどの機能に使用されています。
4月8日現在、パブリックベータ版という形で提供されていて、正式リリース版はもう少し待つことになりますが、非常に楽しみなバージョンアップとなっています。
AIを活用した革新的なツール
- AI IntelliScript: テキストスクリプトに基づいてタイムラインを自動生成し、異なるテイクを複数のトラックに配置。
- AIアニメート字幕: 字幕を話者の音声に合わせてアニメーション化。
- AIマルチカムSmartSwitch: 話者検出に基づき、最適なカメラアングルでタイムラインを構築。
- AI SuperScale: 映像を3倍/4倍にアップスケール。
- AIオーディオアシスタント: オーディオを分析し、プロ仕様のミックスを自動作成。
- AI Detect Music Beats: 音楽のビートを検出し、タイムライン上にマーカーを配置して編集を効率化。
DaVinci Resolve 20で追加されるAI機能はかなり多くありますが、人物のトラッキング機能Magic Mask 2、最大4倍のアップスケールができるSuperScale、会話音声を均一化できるオーディオアシスタントあたりが一般的なビデオ編集で有用な機能となりそうです。
(AIツールを使うには、有償版のDaVinci Resolve Studioが必要です。)
改善されたユーザーインターフェース
- キーフレームパレット: タイムライン下部に表示可能で、編集作業がより直感的に。
- 縦長ビデオ対応: カットページやエディットページが自動的に縦長ビューに最適化。
その他の注目機能
- FusionでのVRサポート: 180度VRの編集が可能に。
- ボイス変換ツール: 声の抑揚や音程を維持しながら、録音音声を変換。
- ResolveFX:100種類以上のエフェクトを搭載。
Davinci Resolveに関しては、もっともっと普及してAdobeくらい市民権を得て欲しいというのがあります。業務用のビデオ編集ツールとしても普及すれば、なんでもかんでもAdobe必須という条件も少しは変わってくるでしょうね。
- Source Blackmagic Design