トレンドマイクロが発表したフェイクニュースに関する調査結果から、SNSを使ったステマをサポートするマーケティングサービスの価格が明らかになりました。
ステマサービスの内容は、Instagramにいいねをしたり、Twitterのフォロワーを増やしたり、YouTubeの再生回数を水増ししたりするというものです。
一見すると、Instagramでいいねが増えたり、Twitterでフォロワーが増えた所でどんな意味があるんだ?という気がしますが、SNSでの影響力がありそうなユーザーを装うことで、インフルエンサーとして企業からの宣伝依頼を受けたりする事が目的のユーザーが利用していると予想されます。
YouTubeの再生回数水増しは、YouTubeでは動画の再生回数が増えると人気の動画としてシステムに認識されて、トップページや関連動画に出やすくなるので、それが目的でしょう。以前、K-POP動画がこの手法を使いまくっていて、YouTubeに対策されたのも有名です。
こういったSNSのステマは、中国やロシアのサービスを利用するのが一般的なようです。
SNSステマサービスの価格
SNSのステマから署名サイトへの投票、フェイクニュースの作成など幅広くやらせ請負サービスが存在。価格はピンからきりまで。
- Instagramで1,000件のいいね!:約2円~約310円
- Twitterで1,000件のフォロワー:約340円
- Facebookの投稿に1ヵ月で1,000件のコメント:約2万1,000円~約2万8,000円
- YouTube動画の再生数を1,000回増やす:約330円
- 署名サイトに1,000票:約1万1,000円
- 中国のニュースサイトに記事掲載:約8,200~2万1,000円
- 4,000~6,000文字までの記事を作成し、ロシア国内のニュースサイトに掲載:約54万~99万円
TwitterやInstagramの依頼料金が格安なのは、botを使っているからでしょう。
見る人が見たらバレバレですし、アカウント凍結のペナルティを食らう危険性もあるので安易に利用しないほうが良いと思いますが、こういうサービスもあるということは知っておいて損はありません。